ギンイチモンジセセリ 2019

4月下旬、今年も各地で絶滅が危惧されているギンイチモンジセセリを見に行った。例年よりも個体数も多い印象で、たくさん見ることができた。

ギンイチモンジセセリ
ギンイチモンジセセリ,2019年4月下旬,東京都
ギンイチモンジセセリ,
ギンイチモンジセセリ,2019年4月下旬,東京都
ギンイチモンジセセリ,
ギンイチモンジセセリ,2019年4月下旬,東京都

気温が高い晴天の日は地表近くを頼りなげに飛んでいることが多く、ちょっと気温が低い日や日照が少ないときはススキなんかの枯れ枝にとまって翅を広げて日光浴していることが多い。撮影のチャンスとしては、曇天の朝や晴天の日の早朝に、草や枯れ枝にとまっている個体をそっと探すのがよさそうである。用心深く探しながら歩いているつもりでいるのに足元から飛び立ったりするから、人間の目や勘はあてにならないのだけど。
飛んでいる個体を見つけるのは容易なのだけど、写してもどうせ地面しか写らないなと思って追っていくうち、茂みの中に消えてロストすることが多かった。

ギンイチモンジセセリ,
ギンイチモンジセセリ,2019年4月下旬,東京都
ギンイチモンジセセリ,
ギンイチモンジセセリ,2019年4月下旬,東京都
ギンイチモンジセセリ
ギンイチモンジセセリ,2019年4月下旬,東京都

いずれも4月の下旬に写したもので、撮影した場所は半径1kmほどの狭い場所だった。ちょっと早い時間でないと、吸蜜する様子を見ることはできなかった。

すべてOM-D E-M1 mkIIにMZD300mmF4.0 + MC-14といういつもの構成で撮影。最短撮影距離は1.4mでワーキングディスタンスとしては1.1m程度なので、蝶を見つけるとだいたい1.5~2m程度離れたあたりに腰をおろして写すのだけど、微妙に近すぎたりしてピントが合わず、もぞもぞしているうちに気配を感じるのか飛び去られてしまうことも多かった。

この2年ほどはこの構成を使うことが多いのだけど、できれば目玉から翅くらいは被写界深度に収めたいなと思っても、なかなかうまくいかない。今回載せたものは、絞りをf/8またはそれ以上に絞ってシャッター速度は1/80秒とかになっているが、それでも足りないときもあるし、翅に対して正対する位置をとろうとしてちょっと動くて飛んでしまうしで、まあどこかがボケてもしょうがないかという気持ちになってきている。
OM-Dでこうなのだから、もっと大きなセンサーのカメラを使ったら何写してるのか分からないくらいボケてしまうだろうし、そもそも手持ちじゃ成り立たないんじゃなかろうか、とか余計な心配をしてしまう。

羽化直後の交尾の様子なんかを見たいなと思っていたのだけど、今年の春も出会えませんでした。夏は暑いから来春への課題としておきたい。

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