秋の花とムシ

せっかくの三連休が雨になってしまい、出かけるのもオックウになったので9月になって写した昆虫や花の写真をいくつか。

キバナコスモスとツマグロヒョウモン
ツマグロヒョウモン,2017年9月上旬,東京都
モンキチョウ
モンキチョウ,2017年9月中旬,東京都

キバナコスモスが秋の花なのかと言えば、夏の終わりの花といった方が近いかもしれない。けっこう花期も長くて10月の半ばになっても咲いていると思う。天気の良い日に公園のキバナコスモスがあるあたりに行けば、何かしら蝶や蜂が飛んでくるので毎年よく写している印象。

ツマグロヒョウモンは4月後半から11月まで、モンキチョウは3月半ばからやはり11月までコンスタントに現れるから、ついつい軽くあしらってしまうのだけど、よく遭遇するからといってちゃんと撮れてるわけでもない。全般的に言えることですが。

ミドリヒョウモン
キバナコスモスにミドリヒョウモン,2017年9月中旬,東京都

ミドリヒョウモンも避暑を終えて出てきていた。

オオスカシバ
メドセージにオオスカシバ,2017年9月中旬,東京都

メドセージと呼んでいるが、「サルビア・グァラニティカ」というのが正しい名前のようで、この花も夏から秋の終わりまでずっと咲いている。青くてきれいで花期も長く昆虫もよく訪れるからということで、つい庭に地植えしてしまったのだけど、とめどなく勢力を広げてしまって大失敗だった。邪魔だと思って茎を切ると尚のこと増えていく感じ。植えるなら鉢にすべきでしょう。

オオスカシバがホバリングしながら長い口吻を挿し込んでいたのでS-AFで連写したうちの一枚。S-AFの場合、連写の一枚目のピントがあっていないと、相手が都合のよい場所に移動してくれないと全部ピンボケになってしまうから、3,4枚ずつ連写を繰り返す方が良いと思っている。

スジグロシロチョウ
スジグロシロチョウ,2017年9月中旬,東京都

フジバカマは秋の七草の一つで蝶に人気の花。東京地方では9月中旬くらいから咲き始める。ちょうどスジグロシロチョウが訪れていて吸蜜しているところを写していたら、偶然飛び上がって翅表が写っていた。

ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモン,2017年9月中旬,東京都

蝶に人気があるだけあって、しばらく見ているとミドリヒョウモンも訪れた。この蝶は初夏に羽化してからどこかで避暑しているので、この時季は翅が傷んだものが多いのだけど、けっこうちゃんとしていた。

ナミアゲハ
ナミアゲハ,2017年9月中旬,東京都

秋の七草つながりで、ハギにぶら下がって交尾するナミアゲハ。たぶん、上が♀でぶら下がってる方が♂。

ノダケにスズメバチ
スズメバチ,2017年9月中旬,東京都

スズメバチがノダケの花に花粉を食べに(?)来ていた。1m以内から210mm端で撮影。マクロレンズでこの大きさに捉えるのはちょっと怖い。

イチモンジセセリ
ノハラアザミにイチモンジセセリ,2017年9月中旬,東京都

この時季、どこにでもいるイチモンジセセリ。ノハラアザミ(と思われる)花で吸蜜していた。そういえば、ちょっと前にギンイチモンジセセリも見かけたが、撮影はできなかった。

ムラサキツバメ
ムラサキツバメ,2017年9月上旬,東京都

残念ながら花はないのだけれど、9月の初めころから都道沿いに植えてあるマテバシイにムラサキツバメがよく来ていた。

ムラサキツバメ
ムラサキツバメ,2017年9月中旬,東京都

産卵しに来ているのかと思ったが、羽化したばかりなのかもしれない。毎年、9月下旬から10月にかけては根元あたりから伸びた新芽の、ちょっと丸まったような葉でムラサキツバメの幼虫がよく見つかるから、どちらもあり得るような。

植栽管理で毎年ヒコバエが刈られてしまうのが残念だが、どっこい生きてるって感じ。

リコリス
リコリス,2017年9月中旬,東京都

さいわいに、台風が引っ張り込んだ雨になる前にリコリスの群落を訪れることができた。茎の緑色と花の朱色の対比がきれいだった。まだ六分咲きといったところか。晴天で陰影の差が大きかったから、ローキートーンで撮影しあとで明るめに仕上げた。

リコリスにカラスアゲハ
カラスアゲハ,2017年9月中旬,東京都
リコリスにカラスアゲハ
カラスアゲハ,2017年9月中旬,東京都

カラスアゲハがリコリスの群落の上を飛び回っていた。S-AFの低速連写(秒10コマ)で撮影しているが、背景が暗いとISOが3200まで上がるし、ちょっと明るいと蝶が黒く潰れるしで、なかなか難しい。もうちょっと、カラスアゲハらしく色鮮やかに写ってくれればよかったんだけど。

撮影は、おもにE-M1 mkIIにMZD40-150PRO + MC14を着けた構成を使い、ムラサキツバメだけはMZD60mmマクロを使った。