今年もうちの庭の巣箱でシジュウカラが子作りを始めていた。巣箱の中を整えたり、卵を産んだりした時期は分からないのだけど、ちょうど一昨年と同じ日付に親鳥が巣箱に出入りしている様子に気が付いた。一昨年の話はこちら。
まだ孵化していないのか、あるいは孵化したばかりなのか、メスは巣箱の中にいて卵か雛を温めているのだろうと思う。少なくとも、今回載せた写真を写した日には巣箱から雛らしき声は聞こえなかった。その後3,4日経つと雛の賑やかな声が聞こえ始めたが。
首の下のネクタイ状の黒い帯が太くて腹までつながっているのがオス。それに対してメスは黒い帯が細く、途中でとぎれている。そして営巣中に頻繁にエサを運ぶのがオス。
オスはいろいろなエサを捕まえては運んでくる。蛾の幼虫とおぼしきイモムシが多いのだけど、たまにはカマキリの幼虫なども運んできていた。
オスがカマキリをくわえて巣箱の前で周囲をうかがっていると、メスが顔を出して「早くちょうだいよ」と言ったのかも。
メスも退屈するのか、顔を出してみたり、ちょっと出てきてストレッチしてみたり。オスが帰ってきたらそこらをひと回りしてきたいな、という感じ。
メスもたまに巣箱を離れ、巣材のためなのか枯れ草や蜘蛛の巣なんかを運んでいた。オスが帰ってくるのは10~20分に一度くらいの頻度だったのだけど、メスは巣を離れても3,4分で戻っていた。
巣箱はうちの居間の窓から5mほどの場所にあり、室内に三脚を立ててカーテンの隙間から隠し撮り風に撮影しているから、大したプレッシャーにはなっていないだろう。
もともと民家が立て込んだ中に生息しているわけで、巣箱の下には行かない程度しか気を遣っていない。
毎日早朝から、オスがテリトリーを主張するためかデカい声でさえずるので、夜明け過ぎには目が覚めてしまうのが逆に困る。電線にとまってさえずってるところを写してみると、雛の糞の始末をしているからなのか、ちょっと羽毛が汚れているのが分かる。
一昨年は営巣に気づいてから15日後に雛が巣立った。今年も七月第一週あたりだろうと思うのだけど、果たしてどうなるか。
動画
巣箱の中にいるメスが、たまに顔を出したり外に出てストレッチ(?)したりしていたので動画にした。オスがなかなか帰ってこないから、ストレスが溜まっていたんじゃないかな。
生活音がいろいろと入っていたので録音された音は消し、かわりにクラシック名曲サウンドライブラリー ( http://classical-sound.seesaa.net/ ) の中から、「亡き王女のためのパヴァーヌ」を使わせていただいた。動画にマッチしているとも思えないのだけど自分の好みで選曲。