フトハサミツノカメムシ

比較的近所の生き物の写真をお手軽に写すようになって、カメムシやら蛾やら野鳥の写真ばかり増えてきた。カメラを持ってブラブラしていると、だいたい2,3時間は歩いたり立ったりしゃがんだりの時間を過ごすので、散歩としても有意義なのである。
フトハサミツノカメムシこれは2014年の10月半ばに小金井市で見たフトハサミツノカメムシの♂。ハサミをもつ他のツノカメムシの仲間と比べると、ハサミが太いのが特徴。このカメムシはあまり見かけない。

フトハサミツノカメムシ別の角度から。秋の深まりとともに、脚の色が赤くなり始めていた。
なんで♂にハサミがあるのかというと、♀を挟んで逃がさないため、と何処かで読んだことがある。では、ハサミのないカメムシの♂はどうやって♀を捕まえておくのか?そもそも挟んでまで捕まえておく必要があるのかどうか。フユシャクの交尾は結構見たので、今年の夏は、ハサミをもつカメムシの交尾行動を存分に覗き見観察しないといけません。

ヒメハサミツノカメムシ2014年の9月に武蔵野市で見たヒメハサミツノカメムシ。ハサミが長くてちょっと開き気味になっている。他のツノカメムシに比べると若干小さめでかわいい。
ツノカメムシの特徴として、胸の左右というか肩みたいな部分(仮にツノと表現)が張り出している(エサキモンキツノカメムシも同様)。今まで見た範囲では、セアカツノカメムシではツノの先が黒く、フトハサミやヒメハサミではオレンジ色の個体が多かった。

セアカツノカメムシ♀これは以前にも掲載した11月のセアカツノカメムシの♂で、やはりハサミがある。名前に「ハサミ」が着かないのは、翅に隠れてあまり目立たないせいなのかもしれない。ここに掲載した3種の中では、一番目にすることが多いカメムシである。