カツオゾウムシは体長10mmくらいのオレンジ色のゾウムシの仲間。オレンジ色といっても、黒っぽい体表の上にオレンジ色の粉をまとっているだけ。
湿地に生えるミゾソバの葉の上にオレンジ色の細長い何かがいるのが見えた。近づいてよく見ると、口吻がながく触角が特徴的なゾウムシの仲間だと分かった。ミゾソバの葉を食べていたのだろう。
かたちや色が鰹節に似てますよね。表面の粉っぽい感じも鰹節を思わせる。それでカツオゾウムシなのかな。
おそらく1枚目と同じ個体。湿地の上にかかっている木道から身を乗り出し、葉を裏返して撮影した。ミゾソバの花を写すときと同じような具合。ミゾソバは9月半ば過ぎから花をつけるが、花自体は5mmほどなので、もっと近寄るために木道の上に腹ばいになる必要があるのだけど。
上の2枚の2週間ほど後で撮影したもの。上の2枚は自然光で撮影しているが、ここからの2枚はカメラに直付したフラッシュを使った。こういう場所では、左手で葉や茎を持ったりするので、手持ちRCフラッシュ撮影は無理。
フラッシュを使うと質感や色相が記憶している色と変わってしまったり、強く反射がでてしまうことが多いので、同時に自然光での撮影もしておき、あとで見比べながら調整している。自然光ではシャッター速度が1/20秒とかになってしまうこともよくあるから、脚だの触角だの全体だのブレてしまうことが多い。後手間はかかるにしても、フラッシュは使った方がベターだと思っている。
その1週間後に撮影。オレンジ色の粉が落ちてきて黒い地色が見えてきている。
いずれも、ミゾソバの葉に一番接近できる場所ということで、だいたい同じ位置で撮影したのだけど、すべて同じ個体かどうかは分からない。ただ、なんとなくそんな気もする。