ミゾソバ(溝蕎麦)は、東京地方では10月の初めに咲くタデ科の植物。湿地に育つソバに似た花ということで、この名前になったのだろう。
茎の先に直径5mm前後の小さいなカワイイ花を付ける。花といっても、透明感のある花弁(花びら)に見えているのは花ガクということです。ソバの花に似ているが、ソバに比べるとガクに厚みがあってもっちりしており、先端のほんのりピンク色がいい感じの花。株によって、花の数に多少はあるが、茎の先には複数の花がまとまってつく。ただ、花が小さいのと枝分かれしている茎が蔓延るので、あたり一面が花に覆われる、という具合にはならない。
こういう花を写すときには、やはりマクロレンズがないと始まらない。離れてしまうと白い点にしか見えないから、通路にしゃがみ込んだり腹這いになって撮影することになる。
目の前に伸びてきていた花を中心に広角レンズ(12mm)で写してみたが、蝶でものってればよかったのだけど。花が小さいので、かなり近寄ってもどういう花なのか判然としない。背景は、はびこったミゾソバにツリフネソウがポツポツ。アオスジアゲハが吸蜜に来ていた。この蝶は口吻が短いせいもあって、ちょっと苦労しているように見えた。