12月も下旬にになって、ようやく平年並みの寒さを感じるようになってきた。他の虫も少ないので、熱心にと言うこともないけれど早朝にフユシャク蛾を探しに出ることが多い。その中で見つけたフユシャク以外の蛾を何枚か。
翅の紋様がネズミを擬した有名キャラクターの顔に似ているということで、一部にファンもいるらしいミツボシキリガ。撮影しにくい場所にいたので、指に乗ってもらった。
指先と同じくらいの大きさなので、この状態で頭の先から翅の先までが20mmくらいだろうか。小さくてかわいかった。このまま冬を越して春に繁殖することのこと。
ミヤマオビキリガ(若しくはその近縁種)と推定したが、何か違うような、全くの別種のような気もするし自信が持てない。こういうときに翅全体がテカリもなく写っていると、線とか模様とか色がはっきりわかってよいのだけれど。
いまどきに出会うキリガの仲間は、ミツボシキリガと同様に、春までにまたどこかで見ることができるかもしれない。
こちらもよく似ているキリガの仲間で、カシワオビキリガと推定したがミヤマオビキリガかもしれないし別種なのかも。はっきりしているのは、1つ前のものより赤味が強いこと。
いずれも帰宅時に遭遇したので、急いでカメラを出して、直接フラッシュを着けてそのまま撮影してしまった。暗闇の中でRCフラッシュ撮影のためのルーティーンをこなせるようにならないと。なお、冬場はこういうのを見つけるために強力LEDペンライトを通勤カバンに入れている。
11月にも登場したチャエダシャク。ケヤキの少々高いところにいたので、適当な足場の上に片足で乗ってよじ登るように背のびして撮影。わずかに見える触角が串状なので♂なのだろう。実物はなかなか貫禄があります。
マエアカスカシノメイガには1年中お目にかかるが、この秋から冬はあまり見なかった気がする。ただ藪の中からヒラヒラと飛び出す姿は何度か見ていたかもしれない。
頭にチャンマゲを載せたような姿のキンウワバの仲間2種。この12月に見たのは上の1枚で、2枚目は以前写したものを参考用に載せた。銀(白)色の丸い紋の後ろの線の曲がり具合で、おのおのをイチジクキンウワバとミツモンキンウワバと推定したがよく似ている。
いずれも住宅街で撮影。
やはりキンウワバの仲間のウリキンウワバと推定。
見る角度によって、翅の色や光り具合が変わる。まともにフラッシュを当てるとテカッてしまって模様も何も分からなくなってしまう。
朝に蛾を探すときには、電灯の柱やその周辺のフェンス、立木の幹などがポイントになるので、人工物の上にとまっている姿が多くなってしまう。できれば凹凸のある木の幹や葉っぱの上にいる姿を写したいのだけど、そうなると今度はなかなか見つけられないのが困ったところ。
フユシャク探しの途中でクヌギやコナラの林の側だったが、果たして幼虫は何を食べているのか。
いずれもフトジマナミシャクと推定。この蛾は11月くらいからよく目にするようになったのだけど、なかなかマクロレンズで届くような場所におらず、12月になってようやく落ち着いて写すことができた。
翅を広げた状態で20mm幅程度なので、肉眼では模様がはっきり見えないのだけど、大きくしてみても、まあ地味目な蛾ですね。