ユキワリイチゲは早春に咲くキンポウゲ科の花で、前にフクジュソウについて書いたように、葉の前に花を咲かせるSpring ephemeralの一種だという。
午後の陽射しを浴びて、ほのかな紫色の花が開いたところ。小さな羽虫が暖まりにやってきていた。蕊や葉の感じが、イチリンソウに似ていると思ったら、どちらもキンポウゲ科のイチリンソウ族だった。
上の花が蕾のときに撮影したもの。こうしてみると、花びらのように見えるのが花弁ではなくガクだと言われても納得できる。
神代植物園のユキワリイチゲはこの時季2か所で咲いていて、上の2枚はハギ園の東側あたりの花壇の中でこっそりと咲いていたもの。マクロレンズでは足りない3~4m内側に咲いているので、MZD40-150PRO + MC-14の210mm端で撮影した。縦構図のものは、横で撮ったものの左右を切り捨てて作った画像。カメラはE-M5IIを使った。
こちらは野草園の中のものだが、ハギ園東方の花壇よりもさらに遠くにあり、しかも日陰にひっそりと咲いていた。花びらの裏側がピンクがかっていていい色合いだったが、暗くて困った。こんな感じでいくらかまとまって咲いているものの、野草園内の通路がこの花の北側にあるので、どうしても後ろから見ることになる。昼になって太陽が南に上ると、多くの花が集光のためにそちらを向いてしまうから。
神代植物公園を訪れる際には、園長さんのつぶやき情報を見ておくと、見逃しが少なくていいですよ。