ちょっと前に、井の頭公園のフクジュソウが開花していたと書いたけれど、神代植物園のフクジュソウも開花が始まっていた。井の頭公園のフクジュソウはちょっと茎が伸びてから花がついていたけれど、こちらのは地面からすぐに花がついていた。
神代植物園のフクジュソウコーナーは、つい最近まで枯草や枯葉に覆われ小さな柵で囲まれた何もない花壇だった。そこにいきなり花芽が立ち上がり、だいたい太陽の方を向いて花が開いていた。一面に咲いたら壮観だろう。E-M1にMZD12-40PROを着けてカメラを地面におろして12mm端で撮影。
太陽の光を集めて反射する、早春のパラボラアンテナといったところ。
この写真を含めた3枚は、MZD40-150PRO + MC-14の210mm端で撮影。花壇の縁から花を大きく撮ることが、このレンズを入手した目的の1つだったので結果は上々。あとはキレイな昆虫でも現れてくれれば言うことなし。
フクジュソウは、スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)と呼び馴らされている植物の一つで、他に花が少ない早春にパッと咲く。花が終わると葉が伸びてくるが、それも夏までですぐに地上から姿を消して地下茎や球根として秋冬を越す。
早め早めな理由はいくつかあるようで、他に花が少ない季節に目立つ花をつけるから授粉のための昆虫を集めやすいということや、森林は夏になると樹木の葉で覆われて地上に日があたりにくくなるので、それまでに栄養補給を終わらせてしまう、ということなど。
さすがに2月の初めにブンブン飛んでる虫は少ないのだけど、太陽光線を集めて暖かくなった花弁に、アブの仲間?が訪れていた。昨年は3月の半ばまで撮影できていたので、今年もあと一月ほどは楽しめそうである。
せっかくなので、週末限定で5cmくらい雪が積もってくれないかな、とか思ってしまう。