4月の上旬から中旬にかけて見た、ジロボウエンゴサク (次郎坊延胡索) と、花が似ているムラサキケマンの写真を何枚か。
ジロボウエンゴサク
ジロボウエンゴサクは山地に行かなくても近場の公園の片隅などで、あまり日当たりのよくなさそうな場所でひっそりと育ち咲いている。ひ弱そうな草花なので、人が地面を踏み固めたら消えてしまいそうなのだけど、具合のいいことに笹の葉に隠れているので数年前から生存を確認できている。
うすいピンク色、あるいは淡い紫色の花。草丈は20cmにも満たず、花がたくさん着くわけでもないので目立たない。
ちょっとまとまって咲いているところ。すこし寂しいムラサキケマンといった印象もあるが、葉の形状やたたずまいが違うので、見分けるのは簡単だろう。
ムラサキケマン
こちらは春になると何処にでもはびこっているムラサキケマンの花。花は、咲き始めは秩序だっているように見えるが、花序の下からとどん開いてばらけた印象になる。
よく見かけるのは、上の3枚のように全体がピンクないしは紫色の花なのだが、たまに白い花もある。
紫色の株と白い花がつく株は独立してはいるものの、すぐ近くに混在していたりする。別の種ということではないと思うのだけど、ムラサキケマンは色変わりが生じやすいのかもしれない。
あるいはこの写真のように、開花してから時間が経つにしたがって全体が紫色になっているものもあった。
ムラサキケマンはうちの庭にも蔓延って最近まで咲いていたがそろそろ花も終わり。夏になると地上に見えている部分は枯れてしまって場所も分からなくなるので今のうちに抜いてしまおうかと思っているところ。
白いホトケノザ
ついでに、ちょっと花の形が似ている白いホトケノザの花。
こちらはよくあるピンク色あるいは薄紫色の、ふつうのホトケノザの花。
色が白い(あるいは、白に近い紫色)ホトケノザはあまり見ない。うちの近所の公園で撮影したが、まだあるんだろうか。
ホトケノザの花は、いずれもOM-D E-M5 mk2にMZD30mmマクロを着けて撮影しているが、30mmマクロを外に持ち出していたのはこの頃だけだったような気がする。焦点距離が短い分だけ手ブレの心配は少ないのだけど、野外では対象物に影が被らないように接近するのが厄介だった。さいきんはもっぱら部屋の中でしか使っていない。
白いヒメオドリコソウも公園で見つけたが、あまりうまく撮れてないので、機会があれば追加したい。