東京地方ではおもに秋からよく目にするウラナミシジミを3月下旬に撮影した。
いずれも同じ個体でたぶんオス。
桜も開花して気温の上がった朝、早春に現れるムシや草花でも見たいなと思ってブラブラしていたら、比較的素早く飛ぶ小さな蝶(たいがいはシジミチョウの仲間)がいたのでちょっと追って行って撮影した。
比較のため、5年前の秋に撮影したもの。EXIF情報によると、このときはE-M10にマクロレンジを付けていたようだ。
この写真は日陰で写したので色が寂しいのだが、「ウラナミ」という名前の由来になった翅裏の波模様も曖昧だし、尾状突起の外側にある秋には鮮やかな点状の紋も薄い。
尾状突起の内側(写真では下側)は蜘蛛か何かにパックリやられているが、それほど擦れた個体とも思えなかった。
ウラナミシジミはよほどの暖地じゃないと(幼虫や蛹でも)越冬できず寒い季節に死滅すると言われているが、どうやら東京地方はよほどの暖地になってきたようで、3月下旬から成虫を見ることができるようになった。もっともわずかな個体が何らかの形態で越冬できたとしても、春から大発生して豆類の農業に大被害をもたらすことにはならないと思うのだが。