4月に入って蝶をはじめとするいろいろなムシを近所で目にするようになり、マクロレンズを着けて徘徊することが多くなった。そんな中、ゴマダラチョウの幼虫が蛹になるところや、蛹から蝶に羽化したところを見ることができた。
蛹化寸前の幼虫
玉川上水の擬木になった柵を、よく肥えた(?)幼虫がウロウロしていたので撮影。蛹になる場所を探していたのだろ、結構な速さで這いまわっていた。念願の正面顔も写すことができて満足。
シジュウカラをはじめとする野鳥も多い場所なので、エサにならなければいいのだけど、と思ってこの場所をあとにした。
その後、別の場所で既に蛹になる態勢の別の個体も発見。なぜか、斜めにぶら下がっていた。指で軽く触ってみると、ビクビク動くので一安心。
蛹
数日後におのおのの場所を訪れてみると、立派な蛹になっていた。鉄柵についた方はやはり斜めになったままだった。見た感じ、擬木についていた方が大きかったように思う。物差しあててみればばよかったかな。
その後、別の場所でまた蛹を発見した。マクロレンズ(MZD60mm F2.8)しかもってなかったので大きく写せなかったものの、まだ全体が緑色をしているので羽化まではしばらくかかるだろうと思った。
羽化後
その後しばらく東京を離れたりしていたのだけど、思い出したように見に行ったらちょうど羽化したところだった。
ブヨブヨだった蛹化直後から17日後に羽化。まだ翅が乾いて固まっていないため、風がふくと柔らかくたわんでいた。
その後に擬木の方の蛹の様子を見に行くと、1日違いだったのかもしれないが抜け殻になっていた。羽化までの時間には個体差もあるのだろう。
数日後、木の枝にぶら下がっていた蛹を見に行くと全体が黒ずんでおり、そろそろ羽化する時期ということ。
その翌日、小雨の中を見に行ってみると羽化して翅を乾かしている最中だった。左の方に白くぼやけて見えているのが抜け殻になる。
5年前に写した羽化直後のゴマダラチョウ。黒地というより濃い紺色に見えた。残念ながら、これを写した小さな森はなくなってしまいました。
アカボシゴマダラの越冬幼虫
例年この近辺ではゴマダラチョウよりもアカボシゴマダラばかり見るのだが、今年はまだアカボシを見ていない。去年の秋からアカボシの幼虫もなかなか見つからなくなった。道端に生えているエノキの若木というか小木が「雑草」として抜かれたり刈られたりしている影響なのかもしれない。
これは野川沿いで見つけたアカボシゴマダラの越冬幼虫で、背に赤いラインが入っていた。この時点ですぐに蛹化するとも思えなかったが、連休が終わるころには白い蝶になって飛んでいるんでしょう。
この幼虫を持って帰って庭のエノキに付けたりすると、外来生物法違反「許可なく飼養等をした場合(愛がん(ペット)等の目的)」になっちゃうから、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金を食らうことになる。発見して写真撮る分には怒られないでしょうが。