東京からも部分日食が見えるということで、自宅のベランダから撮影した。
欠け始めたころはこんな具合で、薄雲の合間から太陽が顔を出しているような状態だった。ふだん、外をブラブラしているときならばいい天気と感じたと思うのだけど、今回は太陽が露出していてくれないと困るわけで。
上の写真は手持ちのフィルタの関係で、MZD25mm F1.8にND1000とND4を重ねがけしてE-M5mkIIに着けて撮影したが、もうちょっと減光しないとダメですね。x2のデジタルテレコンを使ったので、50mm相当(換算で100mm相当)ということになる。
欠け始めたところ。飛行機から見た初日の出のような絵になってしまった。
ここからの写真はOM-D E-M1mkIIとMZD300mm F4.0 + MC-14を使ったので焦点距離420mm(換算840mm相当)。ND100000相当のAstroSolarというメタルフィルム状の膜をフードの前に貼って撮影したが薄雲が流れており、露出が一定しなかった。
最大食分に達する時刻まではなんとか撮影できたものの、その後雲が厚くなってきたので終了。
追尾撮影は最初から考えなかったので、赤道儀は使わず都度ごとに雲台を手で動かして太陽が中央になるようにして撮影したが、若干水平も動いてしまったような。
月と違って凹凸による陰影がないし、目立つ黒点もないのでピント合わせが難しい。ピント合わせのときには太陽の端にフォーカスエリアを置いてエッジが鮮明にでるようにピントリングを微妙に動かすようにしたが、三脚に載せていてもピント合わせ中は手ブレ補正をオンにしないとよく見えなかった。途中、何回かピントを合わせ直しているのだけど、後半はかえってピンボケになってしまったのが残念。
途中でけっこう飽きたしまったので、デジタルテレコンをいれて動画ボタンを押しビデオにもしてみた。09:57からの約2分間。狭い画角の中を欠けた太陽がさっさと動いていき、雲が流れ続けていた。どうせ撮るなら太陽をもっと左下においたところから始めるべきだったのだけど。
動画の編集時に、BGMとしてバッハの平均律クラヴィーアのプレリュードを使った。この素材は、クラシック名曲サウンドライブラリーからダウンロードしたものです。
次回は2019年12月26日の午後3時から4時にかけて、下の方が欠けた太陽が見える予定になっている。今年二度目の日食を雲なしでみたいものです。