週末になると玉川上水やその近辺を散歩しながらフユシャクを探してしまう。昨冬まではまったく気にしていなかったのだけど、見ようと思うと見えてくるのである。とはいっても、散歩道を歩きながら見える範囲でしかないので、おそらくフユシャクはそこらじゅうに生息しているのだろう。
ヒノキの幹にいたヒロバフユエダシャク。シロフフユエダシャクと似たような模様だが、こちらの方が翅を広げたときに大きく見える。また、一番太いスジが翅の外縁に達したときの角度でも見分けることができるとのこと。
この個体は同じところに3日間停まっていたので毎朝目にしたが、そのたびに頭の向きが違っていた。ある夕方いなくなったので、メスの匂いでも嗅ぎつけたのかも。
こちらは堆肥を作るための木枠にとまっていた。1週間経過しているので、同じ個体ってことはないと思うのだけど。
クロテンフユシャクとウスバフユシャク(あるいはホソウスバフユシャク)は大きさも模様もよく似ている。翅のスジ模様というか横線がクッと曲がっているのでクロテンなのだろう。先週までは目にしなかったのだけど、今週に入ってオスばかり3頭ほど見つけた。季節が進むにつれ、でてくる虫が変わるのは当然なのだけど。
こちらはクロバネフユシャク。翅が鉄色というか、黒っぽい。玉川上水にいたシロフフユエダシャク。
おそらく、ウスバフユシャクのメスなのだろうと思う。ただ、撮影した場所はクロテンフユシャクのオスを見た場所にかなり近いので、クロテンなのかもしれない。交尾するまで待つわけにも行かず。
こちらはウスバフユシャクのメスで正解だと思う。以前交尾を観察した場所に近いところで、3頭ほど柵をよじ登っていた。何度かメスの集団がいるのを見たが、出る場所は日によって10mほど離れていた。まとまって出てくるのは同じ親から生まれた成虫が同時に羽化したからなのかもしれない。
こちらは、卵をはたいた後のメス。もはや別の生き物にみえてしまう。卵隗は見当たらず。
これは初見でなんだかわからない。わずかに翅の痕跡が残っているので、フユエダシャクのメスだろう。柵の支柱の隙間にいて、なんとも撮影しずらく、別の角度から撮れなかった。卵でパンパンの状態だが、体長10mmちょっと。シロフフユエダシャクかな?