7月の初めに公園を歩いていたら、クロイトトンボが交尾していたのですぐ近くで撮影。
近すぎて両方にはピントが合わないから、雌雄の目玉の中間あたり(?)に合わせた。
写真左側の、胸の部分が粉を吹いたようになっている個体が♂で、右側のすこし緑色がかっているのが♀。♂は腹の先の付属器と呼ばれる器官で♀の首をつかんでおり、♀は腹の先を♂の尾の付け根あたりにある副性器にあてがって精子を受け取り卵を受精させようとしている。
♂の精巣は腹の付け根(♀が腹の先をあてがっている副性器のあたり)にあると都合良さそうに思えるのだけど、実際は腹部の先端近くにある。しかしながら、蝶のように尾の先をつなげるような姿勢にはならない。つながったまま飛ぶためだと思うが、♀の首根っこをしっかりつかんでおかないと、すぐに離れて行って別の♂と交尾してしまうからかもしれない。
♂は、交尾を始めるにあたっていったん精子を腹の先の方から根元近くの副性器に移しておくらしい。この移し替えも♀を捕捉してから行うようなのだけど、残念ながらその場面は撮影できていない。
上から見たところ。♂に比べると♀の腹は太い。雌雄で色も模様も違っているので、別々にいると別の種類かと思ったりする。
なお、去年の5月中旬に移した産卵風景はこちら。
このまま飛んだりしてくれないかなと思ってしばらく見ていたら、何やら屈伸運動を始めたのでその様子を4K動画にした。
♂が腰を振っているようにも見えるし、♀が移精を促進させようとしているようにも見える。なにやっているのでしょうか。
動画ファイル自体はYoutubeに置いたので再生時の画質を4K(2160p)にすることができます。2本のファイルを適当に編集してつなぎ25秒程度の動画にしたが、出来上がったmp4ファイルの大きさ141MBytesだった。情報量が多い分だけファイルも大きくなってしまう。そろそろバックアップデバイスも大容量化しないとよろしくない感じ。