今年の春のギンイチモンジセセリ。
東京地方の近郊では、4月の下旬~5月の上旬ころに春のギンイチモンジセセリが羽化してくる。その季節は、朝7時~8時ころに生息場所を訪ねて一巡りし、さっさと帰って仕事することが多い。最初のうちは、曇り気味の日の方が落ち着いて止まっている姿を見つけやすかった。
晴天の日は飛び回ってばかりであまり止まってくれないことが多いのだけど、この日は運良く吸蜜中の姿を撮影できた。年に数回しか撮影しない蝶なので、最初のうちはなかなか見つけにくいのだけど、何度か訪れるうちに、目が慣れてくるというか気が付きやすくなるというか、けっこう沢山いるじゃないの、という気分になってくる。
翅を開いて日光浴中。地味である。
枯れ草ではなく、細い葉にとまって日光浴していたので、開いているところを裏側から撮影できた。習慣として目玉にピントをあわせてしまうので翅自体はボケてしまった。
以下は、去年(2016年)の8月下旬に写した夏の個体。撮影地点は400mほど離れている。
夏のギンイチモンジセセリは、春のものと比べると明らかに銀色の帯が薄い。大きさはあまり変わらないように思えた。
4月下旬~5月初めに見た成虫が産卵すると、その2ヶ月後くらいには次世代が羽化して活動していると想像している。とすると、6月下旬~7月上旬には2化目の成虫が姿を見せていたかもしれない。そして、8月下旬の成虫は3化目ということになるように思う。こういうサイクルが途絶えずに続いていって欲しいもの。
夏のギンイチモンジセセリも、翅を開くと春と同様に地味だった。
今年の春のものはE-M1 markIIで、去年の夏のものはE-M1無印で撮影。レンズは同じMZD40-150PRO + MC-14で当然ながら210mm端を使っている。同じOM-Dでもセンサーが新しくなった効果はかなりあるように思いますね。