3月の上旬から4月の初めにかけて、タンポポの花に来ていた昆虫を何種類か。
今年の2月,3月は例年よりあまり寒くはなかったものの、降水量が少なかった印象がある。そのせいか、草花の生育が遅かったようで、いつもは3月の上旬から咲いているタンポポの花もあまりなく、蜜や花粉に誘われてやってくる虫を見る機会もあまり多くなかった。
うれしそうに?タンポポの花に潜り込んでいた小さな蜂。体長8mm前後でコハナバチかヒメハナバチの一種と思うのだけど、種の同定はあきらめた。MZD30mmマクロレンズで撮影。このレンズ、思いっきり寄らないと大きく撮れないので、なかなか外では使わなくなってきた。
この春に最初に見た蝶はやはり越冬明けのキタテハで、最初に見たのは3月に入ってすぐだったと思う。その後ちょっと寒さが戻ったりしてしまって、またしばらく姿を見なくなったが、中旬からは安定して、居るのがあたり前のように見ることができた。
ベニシジミは幼虫で越冬するようだが、春になりスイバやギシギシといった食草が芽生えるとバリバリたべて成長し、けっこう早くから成虫が姿を見せる。他にルリシジミも同じ時季から見るようになった。
モンキチョウも幼虫で越冬し、たぶん撮影したあたりではツメクサなどの葉が育ち次第たくさん食べて蛹化し羽化してくるのだと思われる。この写真のように、吸蜜時には翅を閉じていて、紋のはいった黄色い翅裏を見せてくれるが、ここまで黄色いのは♂で翅の表側も黄色い。それに対して、♀は翅裏も白味が強く飛んでいるときに見える表側も白い。
タンポポとは関係ないが、なぜか吸蜜中のモンキチョウの♀にちょっかいを出しにきた、モンシロチョウ。モンキチョウの♀が飛んでいると白く見えてモンシロチョウのようでもあるが、モンキチョウは素早くてモンシロチョウはゆっくり飛ぶので見分けることができる。
蝶の写真は、E-M1 mkIIにMZD40-150PRO + MC-14を着けて撮影。カメラ本体がE-M1無印からMarkIIになり、ますますこのレンズが活躍中。モンシロチョウはC-AFの連写L(10コマ/秒)で撮影したが、ちゃんとAF追従してくれて、手前側のモンシロチョウにピントが合っていた。
ちょっと前にも載せたお馴染みのシマハナアブ。これは210mm端で。けっこう絞っている(f/6.3)のだけど、近くからなので深度が浅い。
体長8mmほどの小さなホソツヤヒラタアブ、あるいはその近縁種で、複眼の間に隙間があるから♀と思われる。胸背板というのだろうか、背の部分がツヤツヤしていてカメラや撮影者の影が写っている。
小さなヒメヒラタアブの♂。体長7~8mm程度。花びらのように見えるタンポポの舌状花の1つかわいく乗っていた。このサイズの虫からすると、タンポポのオシベの大きさは人間から見たヒマワリくらいになるのかも。
最後の虻の2枚は、E-M5 mkIIに60mmマクロレンズを着けて絞りf/8で撮影。寄って撮影したときはレンズについている倍率指標を見ることが多いのだけど、撮影倍率は0.6倍強くらいだったと思う。焦点距離の長いマクロレンズなので、このあたりの倍率ならけっこう楽に撮れる。等倍を意識すると呼吸も止めるから、けっこうシンドクなってしまうが。