毎年この時季に撮影するビロウドツリアブ。空中にホバリングしたまま花の上にとどまるので、まるで吊り下げられているようだから「吊り虻」か。あるいは、花の上から長い口吻を伸ばして吸蜜する姿が釣りをしているようだから「釣り虻」か。
枯ススキが残る原っぱでホバリングしていたので、E-M1mkIIのC-AFで連写したうちの一枚。C-AFを使っていても、こういうのにピタッとピントが合うようになったのがこのカメラのうれしいところ。E-M1のときは、ピントがいったりきたりするのが煩わしく、なおかつビタッと決まらないので、MFに切り換えて手動で合わせて連写することが多かった。
背景の都合でシャッター速度が1/3200秒になり、アブ自体がちょっと暗めになってしまった。また、翅が静止していてちょっとつまらないのだが、吊り下げられているような感じはする。
枯葉に着地したところ。飛んでいるときは、後脚が後ろ向きに伸びており、翅も真横を向いている。
3枚目は着地した後にもっと近寄ってS-AF + MFで撮影したものだが、C-AFでの撮影でもピントの合い方は遜色ないと思う。また、近寄れば焦点距離210mmでこれくらいの大きさに写るから、よほど小さい相手じゃないとマクロレンズは出番がない。
こちらの2枚は、オオイヌノフグリで吸蜜しているところ。E-M5mkII + MZD60mmで撮影。ホバリングしているときはあまり動かないから、S-AF + MFでピントを合わせて低速側の連写Lを使った。つまり、AF追従なしでも問題ないということになるが。
翅がブレていて羽ばたいているのが見えるが、シャッター速度は1/2000秒だった。1/1000秒くらいが飛んでいる感がでていいのかもしれない。