朝出勤する途中で、近所の公園の森をうろうろし、ムシをちょっと探してみた。OM-D E-M5II にMZD30mmマクロの組み合せ。
おあつらえ向きにコナラの木の高さ1.7mくらいのところに、ウスミドリナミシャクがとまっていた。E-M5IIの付属フラッシュ(FL-LM3)を使って撮影。この姿でいるとき、左右の翅の先の間がだいたい20mm程度だったと思うから、だいたい倍率0.5倍といったところか。それでも、左ひじを木の幹にあてて姿勢を安定化した。
この蛾は、触角や口吻、とまっているときの前脚が特徴的なので、もっと近く、もっと大きくと思って撮影したのが次。
FL-LM3は若干背が高いのだけど、フラッシュ光はレンズで遮られてしまって話にならない(とうぜん、フードは着けていない)。新しく発売される マクロフラッシュSTF-8 を使えということか。 ただ、ちょっとカサバリそうだし着脱も面倒そうである。
しょうがないので、単四電池2本込みで125グラムのFL-300Rを左手にもち、FL-LM3を左上に向けてRCモードで撮影。両手で構えられないので、カメラのオートフォーカス任せになってしまうから、意図した部位にピントを合わせるのが難しい。身体もユラユラしてしまう。これでだいたい等倍弱くらいなので、レンズと蛾の間隔は20mm強ということになる。
他にも何かいないかな、と思って雨上がりの枯葉の上を歩いていたら、ヒラヒラと何かが舞い降りた。時季的にクロスジフユエダシャクかなと思ったのだけど、探索してみるとムラサキシジミの♀だった。
さすがに腹這いになるわけにもいかないので、背面のバリアングル液晶を開いてカメラを地面近くに下して撮影。これは自然光で。
1枚目は目玉に、2枚目は左側の翅にAFした。斜めからしか撮れなかったのだけど、翅に正対する位置から撮ろうとすると、蝶にあたっている陽射しをばっさりと遮ってしまう。そうすると翅を閉じてしまったり、飛び去って行ってしまうから、陰になってもフラッシュを使えばいいでしょう、とはならない。ムラサキシジミやミドリシジミの翅の色は、陽射しで輝いてこそ、というのもあるけど。実のところ、離れた位置から長いレンズを使えばよいのだけど、毎朝MZD40-150PRO + MC-14を担いで出勤するわけにもいかないから。
今回載せた写真はすべて絞りはf/8にしているが、これくらいの撮影距離なら被写界深度は3mm弱といったところだろうか。こういうとき、とっさにフォーカスブラケットを使えるような準備(諸設定など)がしてあれば、深度合成はしないにしても、気に入った位置にピントがきてる1枚を残せるわけだろう。ただ野鳥を連写するときと同じで、後始末(画像の削除)が面倒になるから外ではあまり使っていない。
次は、イヌシデの幹にお久しぶりのセアカツノカメムシがいた。まずはふつうに撮影。ふつうと言ってもレンズ先端から5cmくらいしか離れていない。やはり左手に持ったFL-300RをRC発光させているが、もうちょっとちゃんとあてればよかった。
このフラッシュは、移動時にジャケットのポケットに入れておけるのでお気に入りなのだけど、電池の蓋が割れやすい。現状、太い輪ゴムを巻いて電池が飛び出さないようにしている。
こちらはほぼ等倍で。
ふつうのクリップオンするタイプの小型フラッシュではレンズが陰を作ってしまって等倍撮影が難しいことが分かった。60mmマクロでは、フードを引っ込めておけばまず大丈夫だったことを思うと、これはちょっと困る。やはり、机の上で使うだけのレンズになってしまうのかな。もうちょっと、持ち歩いてはみますが。