ニホンカワトンボまたはその仲間

7月の中旬に神奈川県を訪れた際、ある庭園でカワトンボ科のきれいなトンボに遭遇したので撮影。種名を判断できないのでここではニホンカワトンボとしたが、違っているかもしれない。

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ,2016年7月中旬,神奈川県

メタリックグリーンの胸部と青く輝く腹部が美しい。近所でよく見るハグロトンボもカワトンボ科に分類されている。翅以外の色や大きさはよく似ている。

しょうしょう暗かったので電子シャッターを使って1/15~1/20秒で撮影。さすがに立姿勢での210mm端の撮影では手ブレを抑えられずピントも甘く失敗ばかりになってしまったので、次からはフラッシュを使用。

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ,2016年7月中旬,神奈川県

フラッシュ使用で正面顔。1枚目とは異なる個体。より大きく撮ろうと思って近づくとヒラヒラヒラッと飛び去ってしまうので、長い望遠レンズを使うしかない。

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ,2016年7月中旬,神奈川県

おそらく2枚目と同じ個体。

よく似たカワトンボの仲間には、ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボがいるようである。果たして見た目で分類できるのかなと思って検索した資料に、神奈川県立博物館の研究報告書(「神奈川県を中心としたカワトンボ属の分布」)があった。概要を読んでみると、この2種がDNA鑑定によって分類されたのが2004年とのこと。さらに、伊豆半島から神奈川~山梨南東部にかけて、地域固有の個体群(伊豆個体群)も見出されたという。今回の撮影場所は、伊豆個体群の採取地点の一つとして記録されている場所の近くだった。専門家がDNA鑑定しないと分からないものが数枚の写真で識別できるはずもない。

ニホンカワトンボ
ニホンカワトンボ,2016年7月中旬,神奈川県

翅の半分が茶色いもの。翅の色は違っているが体色や大きさは1枚目のものと同様なので、同じ仲間なのだろう。

公園ではなくて、某施設の庭園だったこともあり、遠慮気味にソソクサと撮影して引き上げてしまった。あとで結果を見てみると、もっとしつこく粘ればよかったなぁとか、いつも思ってしまう。