ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)はトンボ科のトンボの一種で、成熟した♂は顔から腹まで真っ赤になるが、♀は黄色から朱色といったところでちょっと地味に見える。
目玉、顔、胸、腹と真っ赤。そして翅はほぼ透明で、付け根が若干茶色がかっている。
♂は公園の池の上を比較的高速に飛び回っていることが多くて、なかなか立ち入れる場所の近くにとまってくれない。トンボはナワバリ意識が強いようで、池の上で他のトンボを追いかけまわしていたりし、こうして池の近くにとまってナワバリに侵入してくるトンボを待ち受けたりしていることが多いように見える。
睡蓮の咲く池にいた。できれば花の上にとまって欲しかったのだけど。
「アカトンボ」というと、夏から秋に現れる胸や腹が赤いトンボ全般を呼ぶ言葉かと思っていたら、必ずしもそうではなく、アキアカネやナツアカネといった、アカネ属(またはアカトンボ属)に分類されるトンボを指すらしい。
ショウジョウトンボはショウジョウトンボ属に分類されるから、これだけ赤くてもアカトンボではないことになる。けれど、赤いからアカトンボと呼ばれることもあるし、狭義には秋のアキアカネのみをアカトンボと呼ぶこともあるとwikipediaに書いてあった。むずかしい。
せっかくいろいろな昆虫を見る機会が増えているので、この際だからちゃんと覚えておこうかな、という気にもなっているのだけど、何せ種類が多くて大変である。
ハスの葉にとまっていた♀の個体。♀は♂と違って池の上を高速に飛び回っている印象はなく、池から離れた周辺部にいることが多いように思う。池に近寄るのは交尾や産卵のときだけなのかも。
これもショウジョウトンボの♀だろう。まだ6月の暑い日、園芸用のポールの上で逆立ちしていた。トンボは暑いと逆立ちするようである。気にしていると、天気のいい日はあちらこちらで目にした。直立させた腹に風をあてて涼んでいるという話なのだけど、木陰にぶら下がっている方が効果的ではないかな、という気もする。