ちょっと変わったムシを2種類。
4月の下旬に近所にいたラクダムシ。ハルジオンの葉の裏に体長10mmちょっとの昆虫がとまっているのが見えたのでマクロレンズで撮影したが、そのときは翅の感じからしてアミメカゲロウの一種だろうと思っていた。調べてみたら、アミメカゲロウ目ラクダムシ科のラクダムシという昆虫だった。生物としての分類上、より上位の枝分かれにあたるラクダムシ「目」として分類されることもあるとか。日本国内に住むラクダムシ目所属の昆虫はこのラクダムシのみ、ということです。
全体に細長く、頸の部分がなおかつ長い。産卵管をもっているから♀なのだろう。名前は砂漠で有名な動物のラクダに由来していると思うのだけど、どこが似ているのかしら。このときは数枚しか写さなかったので、できれば他の場所でも見つけてまとめて掲載したかったのだけど、なかなか遭遇しない。
こちらは、シリアゲムシ目シリアゲムシ科のヤマトシリアゲという虫。黒くて分かりにくいが、名前のように尾部をクルっと上に丸めており、その先にハサミのような器官がある。このハサミは♂にしかないそうなので、これは♂なのだろう。そして、頭の先が長い口吻のように伸びており、他の生物の体液を吸ったりするのだろう。
やはり調べてみるまで、シリアゲムシなんていう虫がいることも知らなかった。撮影時には、ガガンボにしては太いなぁ、こういう蜂がいるのかもね、とか思いながらフラッシュを使って210mmの望遠端で撮影。正直なところ、肉眼ではハサミがあることまで識別できなかった。
しょうしょう昆虫の写真を撮るようになると、知らないことの多さに驚くばかり。手当たり次第にレンズを向けることにする。