ムラサキシジミという蝶は成虫で越冬する。だから冬の間でも、陽射しがある日にはたまに目にしたりした。どちらかといえば、秋~冬、あるいは2月や3月といった早春によくみる蝶という印象だった。しかしながら、この5月はしばしば遭遇している。
公園の水辺に植えてあるキショウブの花の上。紫色の鱗片がけっこう落ちてしまっていて微妙なのだけど、たぶん越冬した♂なのだと思う。そろそろ体力の限界か。
こちらは花はすっかり終わってしまているが、コデマリの葉にとまったところ。このコデマリに、先に載せたホシミスジの幼虫がいた。
あまり擦れた感じはしないのだけど、新鮮ということもない。やはり越冬個体なんだろうと思う。なかなか翅を開いて紫色を見せてはくれません。
ギンイチモンジセセリを探していたら、どこからともなくムラサキシジミがやってきて、目の前にとまってくれた。撮りやすい物は何でも撮っておくようにしている。
マユミの花を舐めていた。吸蜜しているのかもしれない。林縁部でカメムシを探していたら遭遇。
前回は11月に撮ったものを載せていた。去年の11月頃に羽化した成虫がまだ活動中とすると約半年間経過していることになる。
不思議に感じるのは、4月の間もあちらこちらを徘徊して昆虫を撮影したりしていたのに、ムラサキシジミをまったく目にしなかったこと。巡り合せの問題かとも思うが、5月になってようやく越冬後の活動を再開したのかな、とも思う。いずれにしても、越冬する蝶は強いですね。