東京地方でもようやくハルジオンの花が開き始めた。ハルジオン(春紫菀)とヒメジョオン(姫女菀)はよく似ていて間違えやすいのだけど、春に先に咲くのがハルジオンで、ヒメジョオンはもうちょっと暖かくなってからのようである。そういえば、「菀」という漢字は他ではちょっとお目にかからない。
ハルジオンが咲いていると、そこに蝶をはじめとするムシが集まってくるだろうと安易に連想して近寄ってみると、小さなコガネムシの一種である、コアオハナムグリが花によじ登っている最中だった。
全体として緑色をしているが、角度によって銅色っぽく見える。これは体表に生えている細くて短い毛のせいだろう。よく見ると、毛の色が濃い黄色、あるいは銅色のようだった。
ハナムグリという名前は、花に潜るからなんだろう。花に鼻さきを潜らせて、花粉を食べているようだった。蜜を吸うことはないんだろうと思うけど。
ようやく花の上に上ってくれたので、マクロレンズ付のE-M5IIに持ち替えてグッと近寄って撮影。これ以外の3枚は、E-M1 にMZD40-150PRO + MC-14を着けて210mm端でちょっと離れて(といっても1m以内だが)撮影したもの。
更に近くから、頭を部分的に大きく写してやろうと思って寄せて行ったら、ブーンと音を立てて飛んで行ってしまった。近くの花にもいたので同じように近寄ってみたのだけど、やはりブーンと逃げられた。