キアシナガバチを見た木道に、黒い翅をもつ昆虫がいたので撮影。翔脈がヘビトンボに似ていたので調べてみたところ、ネグロセンブリだろうと推定できた。
センブリと呼ばれる昆虫は、アミメカゲロウ目センブリ科に属している数種の一般名称で、東京でよく目にするのはネグロセンブリとのこと。前翅は付け根の部分は黒が濃く、全体に透明度の低い黒褐色だった。この状態での頭の先から翅の先端までの長さが、20mm弱といったところ。
陽射しの強い日にこういう黒くて光るものを写すのはなかなかうまくいかなくて、EV補正を+1.0にしてとりあえず撮影しておき、その後RAW現像を行って、EV補正を下げたり、ハイライトを落としたり、シャドウを高くしたりして、こういう具合になった。
別の個体を上から見たところ。翅の付け根の黒さが目立つ。頭は丸みを帯びた四角形といった感じか。
当然ながら水の側にいたのだけど、なぜか水面に飛び込んで翅をバタバタやっている成虫もいた。何か面白いことをやってくれるのかと思ってしばらく見ていたが、単に溺れているだけのように見えた。
こちらは去年見たヘビトンボ科のヤマトクロスジヘビトンボだが、頭の先から翅の先までで6,7cmくらいはあり、大きい、というのが第一印象。ヘビトンボを見ていたので、センブリを見たときに前翅の前縁や頭の形が似ていると思った。
こちらは前にも載せたヨツメトビケラ(と思われるトビケラの一種)だけど、全体の黒さや翅の感じがセンブリっぽくもある。ただ、こうして写真にして比べてみると、まるで別物だと認識できる。今年も先日見たのだけど、なかなかうまく写せない。
こちらはちょっと前に見たセンブリの仲間だが、上の方でネグロセンブリと推定したものとはちょっと違っているような気もする。この様子で25mmほどでちょっと大きかったし、翅の透明度が高くて、あまり茶色っぽくなかった。
もっとも、見た目は光の具合や背景でもかわるし、大きさについても雌雄の違いなのかもしれない。翔脈による分類方法でもが分かるといいのですが。