キアシナガバチの女王蜂

越冬を終えたキアシナガバチの♀が、せっせと木道の柵を削っていた。木の繊維を使って新しい巣を作っているところと思われる。

キアシナガバチ
キアシナガバチ,2016年4月中旬,東京都

キアシナガバチは、スズメバチの仲間で黒字に黄色の模様がはっきりしている。よくいるスズメバチと比べるとほっそりしており、脚も黄色が目立っていて長い。この個体は体長25mm程度だった。

キアシナガバチ
キアシナガバチ,2016年4月中旬,東京都

どの写真も下を向いていて面白くないのだけれど、一所懸命に木の表面を顎を使って削っている。削り取った繊維を丸め、巣までくわえて飛んでいく。
たまに公園のトイレのコンクリートの壁に挑戦しているのを見ることもあるが、歯が立つのだろうか。巣作りとは別の目的でかじっているのかもしれないが。

キアシナガバチ
キアシナガバチ,2016年4月中旬,東京都

いずれも、E-M5IIにMZD60mmマクロを使った。秋のスズメバチには近づきたくないが、この季節ならある程度近づいても大丈夫だろうと思って、怒られない程度に接近して撮影。被写界深度に収まらず、頭も腹もボケてしまった(絞りはf/8)。大きいムシなら写しやすい、ということもない。