4月になってずいぶん暖かくなった東京地方。昆虫を探して公園を歩いていると、スイバやギシギシの葉の上に小さなコガタルリハムシがよくいる。
コガタルリハムシは体長が6mm程度の小さなハムシの仲間。幼虫が食べる草(スイバ、ギシギシが代表的)が生えてくると、越冬明けの個体が続々と現れて交尾を始める。蝶のベニシジミの幼虫も同じような草を食べるので、春先は羽化中のベニシジミがいないか気にしながら歩いているから余計に目につくのだろう。
卵をたっぷり抱えた♀。腹が重いせいなのか、こちらの都合で葉の角度や向きを変えようとしたりすると、コロコロと落ちてしまったりして悪いことしたなと思ってしまう。
「ルリハムシ」という名前がついているように、体色はわずかに瑠璃色がかった黒だが、メタリックな光沢はない。
交尾中の雌雄。一頭の♀に複数の♂が群がっていたりすることがよくあるのだけど、そういうのは動きが激しくて、なかなかうまく撮影できなかった。
おそらく、コガタルリハムシの卵。葉を裏返してみるとよく見つかる。卵からかえってやがて成虫になると、すぐに土に潜って来春に備えるとのことなので、成虫を見ることができるのは今のうちだけのようです。