東京では、ヤマトシジミは3月の半ばころからぼちぼち現れる。蛹で越冬するそうなので、気温が上がってきて食草が生えそろってくると、それに合わせるように第一波が羽化するのだろう。
羽化して間もないと思われる♀がいたので撮影していると、近所に♂がやってきたのに気が付いた。グルグル回りながら飛んで行ってしまうのかな、と思っていると♂が♀の後ろにとまった。
不思議に♀が逃げ出さないので、すでに話はついていたのかな。もう翅がボロボロに擦れている♂が、ゆるゆると接近して行った。♀がいるのが分かったのは、ここらあたりを油断なく見張っていたからに違いない。
接近しながら腹をまげて、交尾器をだんだんと♀に向け始めた。当初は閉じていた交尾器の先端部分が、少し開いている。
さらに交尾器を開きながら♀の尾部に向けている。
ほぼ次の瞬間に、少し♀に近づきながら合体。♀は微動だにしなかった。
OM-D E-M1にMZD40-150PRO + MC-14を使っていたのだけど、思わずマイセットに仕込んである連写Hの設定に切り換えて、タタタタタッと撮影。
やがて♂は横倒しになりながら頭の方向を変え、よくある体勢に移行。E-M5II+MZD60mmに持ち替えて近寄って撮影したが、あまり邪魔しても悪いのでここまでで退散した。