毎年近所で咲くイチリンソウが、今年も開花していた。ソメイヨシノが開花して1週間ほど経っていた。
ここのところあまり好天に恵まれない東京地方だが、雨の上がった午後にすこし陽射しが戻ったのでカメラを持ってウロウロしてみると、イチリンソウが開いていた。
今回は、OM-D E-M5IIにキットレンズのMZD14-150IIを着けて、マクロレンズだけポケットにいれて徘徊したのだけど、イチリンソウの群落までちょっと距離があったから、望遠端の150mmが役に立った。ムシがたくさん出てくる季節になったせいもあって、通勤時や近所を見て回るようなときには、このレンズをよく使うようになった。
これは、1枚目の前日に同じ場所を訪れたときなのだけど、残念ながら花はすべて閉じて下を向いていた。既に夕方に近い時刻だったせいかもしれないが。群落といっても、イチリンソウが生えているのは畳2枚ほどの面積に過ぎないから、一面に白い花が…とはならない。
ニリンソウに比べるとイチリンソウの群落を見ることは少ないので、今後も残っていくといいのだけど。
いちおう、背景の花がボケるんだろうなと思って撮影したのだけど、手前にある開きかけの花が邪魔してくれていた。こういうのはしょうがないのである。
ちょっと横から見たところ。花茎には少し毛が生えている。ニリンソウの葉に比べると、切れ込みが大きく色も明るめで、白い模様(柄)は入っていない。
キンポウゲ科イチリンソウ属全般に、数年にわたって育つ地下茎から、春先に葉や花を着ける茎がのびる。そのため、毎年同じ場所で同じような花を見ることができる。花びら(花弁)に見える部分が実はガクなのは、ニリンソウやミスミソウ、アズマイチゲやキクザキイチゲなんかと同じ。ガクの裏側のピンク色が濃かったり薄かっかりするのは育つ場所によるのだろう。今年もイチリンソウの仲間の季節は終わってしまった。