フラサバソウに続いてオオイヌノフグリ(大犬陰嚢)を。
オオイヌノフグリ(学名 Veronica persica、英名 Persian speedwell)は、フラサバソウと同じくヨーロッパ原産の帰化植物で、明治の初めに移入または確認されたということだから、文明開化と共に日本に定着してしまった植物なのだろう。
東京近郊では、毎年2月の暖かい日には花を見つけることができた。ちょうど3月の初めからサクラが咲くあたりまでの時季が花の盛期だろう。
陽当たりがよい場所ならば、だいたいは地を這うように生息場所を広げていき、花がらの上に8~10mm程度の花を付ける。花柄の長さはマチマチのようだった。
曇りだったせいか、ちょっとさっぱりした色あいになってしまった。撮影した日の日照具合や背景によって花の色が紫がかってみたり薄い青になったりしてしまうが、これは肉眼で見たときも同様と思う。ホワイトバランスを触るのはなかなか難しい。
これらは白い花を付けたオオイヌノフグリ。それほど珍しくはないようで、玉川上水沿いなんかを歩いていると毎年見ることができる。写真は去年のもので、今年はまだ見ていないのだが。
ただ、ボランティアと思しき人(あるいはヒマなだけの人)が、セッセと「雑草」を抜いて回っていたりするから気を付けないといけない。抜いた代わりに、ムスカリだの水仙だのの球根を植えたりするのでガッカリである。
これらは、日陰でヒョロヒョロ伸びていたもの。最初は別の種かと思ったのだけど、近寄ってみるとオオイヌノフグリでした。あまり陽当たりのよい場所ではないので、植物体そのものも上に伸びており、花柄もずいぶん長かった。
近縁種のイヌノフグリは、花が咲き始めたのは確認したが、もうちょっと待ちたいところ。あと、タチイヌノフグリを見つければ、犬陰嚢シリーズはブログ的にコンプリートかな。そういえば、名前の由来になったという果実もマクロレンズで撮影し、その形状を確認しておきたいところ。