3月に入って暖かい日が増えてきた東京地方、そろそろ冬を越したムシが出てきててもいいだろう、ということで午前中にウロウロする。
歩いているとタンポポがけっこう咲いていた。花の裏側を見るとガクが反りかえっておらず、蕊に花粉も豊富についているからカントウタンポポ(またはその雑種)なんだろう。タンポポに目をやりながら歩いていくと、キタテハがとまっていた。
タンポポで吸蜜中の、翅がボロボロになっていた個体。冬のあいだも頑張りました、という感じ。近寄ると飛んだのだけど、一回りして帰ってきて、タンポポや枯葉にとまったりした。これが今年初めて見た蝶になる。
1枚目と同じキタテハ。枯葉の上にとまっていることも多いが、枯葉が陽光で暖まっていて気持ちいいのだろうか。胴や腹の周りがずいぶんと毛深いが越冬する個体に特有のものと言うことはなさそうで、7月頃の翅の縁が黒々したキタテハでもやはり毛深く見える。
近所のタンポポの近くに座って、マクロレンズ付のE-M5IIを持って待っていると、ちゃんとやってきてくれた。この1枚以外は、E-M1にMZD40-150PRO + MC-14を使っている。
すぐに別のキタテハがやってきて、2頭で螺旋状にグルグル回りながら少々高く飛び上がっていき、翅が傷んだ方はどこかに飛び去ってしまった。
タンポポを分捕った方はあまり傷んでおらず、去年の秋に見たときと同じように、赤味の濃い色が鮮やかに残っていた。
ちょっと離れたところで、別の1頭が休憩中だった。やはり枯葉に乗っている。あたたかいんでしょうね。
枯草や枯葉に囲まれていたが、なんとか上からも見ることができた。大きく横切っている枯れた茎をどけたかったが、邪魔するのも悪いのでそのまま撮影。