ジョウビタキの♂と♀

3月になって近所の蛾も少なくなってしまったので、早春の植物や昆虫などの被写体を求めて公園なんかを徘徊する。そういうときに頼りになるのはOM-D E-M1とMZD40-150PRO(MC-14付)の組み合わせで、遠くにいるものは無理にしても、ちょっと近くにとまってくれた野鳥には、ついついレンズを向けてしまう。

ジョウビタキ ♂
ジョウビタキ,2016年3月上旬,東京都

黒い顔をしたジョウビタキの♂がエサになる虫を探していたようで、枝にとまったり地面に降りて落ち葉を除けたりしていた。
ジョウビタキやシジュウカラ、ムクドリなんかが盛んに虫探しをしているから、人工物に比べて樹木にとまった蛾なんかが見つからないんじゃないかなと思う。

ジョウビタキ ♂
ジョウビタキ,2016年3月上旬,東京都

銀色の後ろ頭も見せてくれた。わりと落ち着いていて写しやすかったが、小さな声でヒッヒッヒッとか鳴いていた。
近かったので、E-M1にも追加された静音モード(前後幕電子シャッター)を使って単写で撮影。シャッター音の影響を気にした、というよりも、シャッター速度は犠牲にしても、ISO感度が上がらないようにするのがおもな目的で、ワンタッチで切り替えるためのマイセットも用意している。

ジョウビタキ ♀
ジョウビタキ,2016年3月上旬,東京都

こちらは同じ公園にいた♀。顔が黒くないせいか表情があるように見えるのだけど、いつも怖い顔をして、こちらを睨んでいるように感じる。少々広めの公園では、南側で♀を、北側で♂をよく見るといったことがあり、近所に越冬しに来たジョウビダキ同士がナワバリを分けているのだろうかと想像する。ほかの野鳥が近所にいても、さほど気にしている様子はないのだが。

ジョウビタキ ♀
ジョウビタキ,2016年3月上旬,東京都

公園で草花を見ていると、わりと近くに飛んできたりするのだけど、カメラを向けてこちらから近づいていくと、短距離ながらサッと飛び去ってしまう。野鳥と追いかけっこしてもかなわないから、しょうしょう遠くてもシャッターだけは切り、少しずつ近づく。
野鳥を撮るならばともかく長いレンズを使いたくなる気持ちはよく分かるのだけど、OM-D用の400mmクラス(300mm + テレコン)と、MZD40-150PROを一緒に持ち歩くのは、ちょっとシンドイかな。

秋から早春までのあいだ、東京近郊でもジョウビタキは割とよく見る鳥で、このシーズンはウチがある住宅街にも♀が1羽きている。気が付くとお隣のフェンスの上にいたり、ご近所の庭木にとまっていたりした。ご近所に望遠レンズを向けるのも何なので撮影はしていないが。来年もやってきて欲しいところです。