春一番の日のカメムシ

2月中旬、この週末は土日ともに気温が上がり、特に大風が吹いて春一番が宣言された日曜日には22,3℃に達していた。越冬中の昆虫がいろいろと出てきてるんじゃないかなと思って、おもに玉川上水のあたりをブラブラしてみたら、いろいろなカメムシがウロウロしていた。

チャバネアオカメムシ
チャバネアオカメムシ,2016年2月中旬,東京都
チャバネアオカメムシ
チャバネアオカメムシ,2016年2月中旬,東京都

前にも載せたチャバネアオカメムシは、越冬中にはアオカメムシというよりアカカメムシという方がぴったりくる色あいになっていた。背中だけではなくて、腹まで赤い。

公園の柵の上をノシノシ歩いていたので動画を撮影。ほんとは止まったところを大きく写したかったのだけど、まったく止まらなかった。

OM-D E-M5IIにマクロレンズを付けてC-AFを使って撮影したのだけど、撮影を始める前にピントを合わせるときには、シャッターボタンを半押ししてもダメで、動画ボタンを全押しする必要がある(シャッターボタンに動画の撮影開始/停止を割り当てているとき)。操作感覚的にできてしかるべきなのに、なぜ改善されないのか理解不能な動作の一つである(動画についてはそういうのは他にもありますが)。
C-AFなので、撮影を開始すればたいがいの場合そのうちピントが合うのだけど、小さなムシに接近して写しているせいか、全然合わないうちに相手がどこかに行ってしまうなんてことが多いから、ともかく合焦させてから開始したい。できれば、C-AF中であってもピントリングで微調整もしたい、なんてことを書き始めるとキリがなくなる。
Fn2ボタンにデジタルテレコンを割り当てていることもあり、動画ボタンとFn2ボタンの押し間違いで混乱することも多くて、なかなかすっきりとしたムシの近接動画を撮ることができない。使い手の問題なのだろうとは思いますが。

ツヤアオカメムシ
ツヤアオカメムシ,2016年2月中旬,東京都
ツヤアオカメムシ
ツヤアオカメムシ,2016年2月中旬,東京都

ツヤアオカメムシは、色や形が似たアオクサカメムシとは違ってツヤツヤしている。越冬中であっても、ツヤツヤしていてきれいである。参考用にアオクサカメムシも掲載。

ツヤアオカメムシは、会社の帰り道なんかに強力LEDペンライトを頼りにフユシャクや他の蛾を探していると、あちらこちらを徘徊しているのを目にするし、光にも反応するから、越冬中とはいっても氷点下にならない程度の寒さは平気のようである。

アオクサカメムシ
アオクサカメムシ,2015年9月中旬,東京都

ツヤアオカメムシとの比較用に9月中旬にメドーセージについていたアオクサカメムシ。フラッシュの光でテカっているがツヤ消しな感じ。

ミナミトゲヘリカメムシ
ミナミトゲヘリカメムシ,2016年2月中旬,東京都

お馴染みになったミナミトゲヘリカメムシ。検索してみると、去年の2月にも掲載しており、今のところ12月~2月という寒い時季にしか目にしていない。南方系のカメムシということだけど、暖かい時季はどこにいるのかしら。

ヨコヅナサシガメ
ヨコヅナサシガメ,2016年2月中旬,東京都
ヨコヅナサシガメ
ヨコヅナサシガメ,2016年2月中旬,東京都

ヨコヅナサシガメの幼虫も、気温と陽射しに誘われて桜の木を徘徊していた。

この日はヒロバフユエダシャクの成虫がたくさん出てきていた日でもあったので、桜の木を一つ一つ(いつもよりは)丹念に見て歩いたのだけど、樹皮の隙間からゾロゾロ出かけはじめたヨコヅナサシガメの幼虫もあちらこちらで目にしてしまった。フユシャクも交尾や産卵を急がないと、サシガメどもに捕まってしまうよ、なんて考えながら歩いていた。