初冬の蝶

11月の終わりから12月の第一週にかけて東京地方で見た蝶のことなど。

ウラギンシジミ近所の森の中のヒサカキの葉裏で、ウラギンシジミが越冬体勢に入っていた。最初に見てからこれを書いている今までに約2週間経過しており、たまに暖かい日もあったから、どこかに移動していても不思議はないと思うのだけど、同じ葉の裏でジッとしているようだった。

ヤマトシジミこちらは公園の花壇にいたヤマトシジミ。ヤマトシジミは成虫で越冬しないはずなのだが、カメラを持ってブラブラしていると、まだあちらこちらで活動中のようである。

モンシロチョウ同じ花にモンシロチョウも来ていた。ちょっと暖かい日があるとすぐに羽化してくるのだろうか、あまり擦れてもおらずきれいな個体だった。

ヒメアカタテハこれも同じ花にいたヒメアカタテハ。翅がボロボロになっているが、さかんに吸蜜を繰り返していた。この蝶は、成虫で越冬する説、しない説があるようだが、果たしてどっちなのか。

ムラサキシジミツバキの木にいたムラサキシジミ。この蝶は12月になっても晴れた日の昼くらいにさかんに活動している。寒い日には、ツバキの葉の裏にでもとまっているのだろうか。越冬中の個体を探しているのだが、こちらがカメラをもって活動するのも暖かい日が多いので、飛んでいる個体しか見つからない。

ムラサキシジミムラサキシジミが翅を開いたところ。草地におりて給水しているのかもしれない。

ムラサキツバメムラサキツバメ。クロスジフユエダシャク探しでクヌギやコナラの森を訪れると、ひときわ素早く飛ぶ蝶が目に付いた。近寄ってみるとムラサキツバメだったのだが、こうして枯葉の上にとまっていると、色が溶け込んでしまってなかなか見つけにくい。

ムラサキツバメムラサキツバメの♂。翅の表側全体にわたって紫色。
光のあたる角度によってもっと鮮やかに見えるのだけど、なかなか自由なアングルはとれない。人間がモゾモゾしているうちに飛び去ってしまうから。

ムラサキツバメこちらは♀のムラサキツバメ。縁の黒い(こげ茶色)の部分が大きい。
ムラサキツバメについても越冬中(休眠中)の個体を見たいところなのだけど、天気のよい日は蝶も日光浴にでてきてしまうので、なかなか。

キタテハキタテハも成虫で越冬するのだが、天気のよい日は活動的。この日はあちらこちらで樹木の葉や花、地面や草をなめている姿を見かけた。
このほかにアカボシゴマダラが飛んでいる姿も目にしたが、これから本格的に寒くなると、いよいよ蝶も見られなくなるんだろう。