E-M10の手持ち夜景モードで夜景

夕方に新宿に出る機会があったので、MZD9-18mm/4-5.6を着けたE-M10をバッグに入れて行った。
このカメラにはSCN(シーン)モードというのがあって、風景、スポーツ、夜景といった撮影条件を選べば、あとはカメラにお任せという機能。ほとんど使ったことがないのだけれど、その中にある「手持ち夜景モード」は連写して合成してくれるというので、機会があれば使ってみようと思っていた。
西新宿住友ビルの脇あたりから、中央通りの新宿駅方向をW端(9mm)で。
手持ち夜景を選んでEVFを見ると、この写真ではISO-12800、絞りF4.0(レンズの最大絞り)、SS=1/60、-0.3EVに固定された。これらのパラメータは変更できない。それはいいとして、レンズのピントリングを回しても拡大MFには入らない。Fnキーを押して拡大表示することはできるが、その中でMFすることはできない。AFポイントは変更できるので、京王プラザの壁あたりにした。
シャッターを押すと勝手に8連写。パラパラパラっとEVFに表示される内容を見ていると、少し構図が動いてしまっていたり、自動車が少しずつ近づいてくるのが分かる。ただできあがった画像を見ると、自動車の位置は連写の1コマ目と同じに写っていた。どういう仕組みなんだろうか。輝度の変化が少ない部分に限って加算平均合成という処理を行っているのだろうか。

西新宿キヤノンのサービスセンターの前あたりにあった新宿三井ビルのツリー。W端(9mm)でお隣の京王プラザホテルも入れてみた。こちらは、ISO-10000で1/60秒。

いつもRAW + JPEGで使っているのだが、このモードで撮影すると RAWには連写の1コマ目が記録され、JPEGにはカメラ内で合成された結果が記録されるとのこと。JPEG生成時の味付けとして、シャープ-1、コントラスト-2、仕上げはVividになっていた。これらも固定のようである。もうちょっと明るく撮れていて欲しい気がする。

連写の1枚目と合成結果とで、どういう違いがあるのか暗い部屋で段ボール箱を撮影し、1コマ目のRAWから現像したJPEGと、カメラが作ってくれたJPEGを並べてみた。RAW画像をオリンパスビューワー3で見ると、ノイズフィルターは「標準」となっているのでそのように現像した。

ISO12800
RAW (ISO12800, SS=1/125, f/2.8)
手持ち夜景モード
JPEG(ISO12800, SS=1/125, f/2.8)

どっちもどっち?ではあるが、JPEG画像の方のノイズは見た目でISO4000相当くらいかなと思う。うーん、これならISO3200で1/30秒でもいいんじゃないの?

ふたたび、西新宿にて。西新宿コクーンタワーもISO-12800で1/60秒が選択された。クルマのヘッドライトはほぼ止まっている。
西新宿最後に、ほぼ同じ場所で絞り優先AEでISO-800, 1/5秒で手持ちで写してみた。このサイズではどっちがどうとは言えないが、道路や建物表面の感じがずいぶんよくなる。
手持ち夜景モードを使うより、通常のAモードでもISO3200で1/15秒くらいになるだろう。それなら普通に手持ちで撮れるんじゃないかな。OM-Dなので。でも望遠レンズ使うときは、そうも言ってられないかなぁ。