11月になって着実に気温が下がっており、数少なくなった花や草を見てもあまりムシを見ないのだけど、逆に晴れた朝の陽当たりのよい場所なんかでは、暑かった時季にはあまりウロウロしていなかったテントウムシだのカメムシだのが顔を出して日光浴していたりする。
ムーアシロホシテントウは、こういう絵柄のテントウムシの中では一番見かけるものの、木の葉の裏なんかにいることが多くて、あまり撮影していなかった。体長4mmほど。
柵の上で日光浴中だったのでカメラを向けたが、そそくさと歩いて行ってしまった。
こちらは一番普通のナミテントウ。エノキの葉でゴマダラチョウ類の幼虫を探していたら歩いていた。斑紋が乱れ気味だったので撮影した。こちらは8mm強といった大きさ。
キイロテントウは体長4mm程度で小さい。歩いているところを横から見ると、意外と胸(首っぽい部分)が扁平だった。
どんどん歩いて行ってしまう。じっとしているときは、胸の部分をひっこめるのか、黄色いツブツブにしか見えないのだが。
ウスキホシテントウ。このテントウムシはほとんど目にしない。というか、小さくて見逃しているのだろう。柵の上で日光浴中だったのかじっとしていたので、マクロレンズを等倍に設定して撮影した。
センサー面と水平にとらえているわけではないから、正確な大きさは算出できないが、OM-Dのセンサーの対角線の長さ(21.6mm)に、画像全体の対角線長に対するテントウムシ部分の長さの比率を掛けてみると、体長3.5mm程度になった。
こちらのナミテントウもレンズを等倍に設定して撮影。アブラムシの抜け殻でも食べているのだろうか。
実際のところ、被写界深度の浅さによるボケが気になってしまうので、わざわざ等倍にこだわって撮影することは少ない。0.5~0.7倍程度で写して、よさそうなとこを切り出した方が、ピンボケ部分も少なくてよいとは思う。とはいえ、どうしても大きく写したくて、寄れるだけ寄ってしまうわけですが。
等倍の話題ついでに、机の上においたアルミの定規を等倍に設定して撮影してみた。だいたい横幅17mmちょうどといったところ。センサーサイズの仕様では、17.3mmちょうどが写ってもいいわけだが。
今回の写真はOM-D E-M5IIにMZD60mm F2.8を着けて撮影したもので、等倍に設定する際には、レンズのフォーカスリミットスイッチを1:1まで押し込んだ状態で、カメラ側のレバーを2側に倒してMFに切り替える(レバー機能をmode5とし、2側をMFにしてあることが前提)。こうすることで、リミットスイッチを離してもピント位置は最短に固定されるから、あとはEVFを覗きながらカメラを前後または上下に動かしてピントがあったところで撮影、ということになる。
このレンズの最短撮影距離は19cm程度なので、あらかじめ被写体がレンズ先端から7cmくらいの位置になるようにしておくと、あまり時間もかからない。