クロコノマチョウ(黒木間蝶、Melanitis phedima)は、森の中の暗いところにいる蝶で、夏のはじめから秋まで、たまに目にする地味な蝶。
10月にクヌギの森で見たもの。暗いところにいて、尚かつ近づこうとすると、ひらひらと飛び去ってしまう。飛び去るといっても、目で追える範囲だからまた近づくのだけど、また飛ばれて追って…を繰り返し、近寄るのをあきらめて210mm端で撮影。ISO1600で1/30秒くらい。
こちらは同じ森の中で7月の初旬に見たもの。10月のもの(秋型)が、前翅の先端(頂上部分)がカギ型にとがっているに対して、夏型のこちらはそうでもない。また、夏型には翅に小さなジャノメ模様があるが、秋型は枯葉そのものになっている。だいたいは枯葉の中にとまるので、目を離すと見失ってしまう。やはりISO1600で1/30秒くらいで撮影したが、暗いとホントにきびしい。
これも同種だと思うのだが、珍しくも空の下に出てきていた(10月に撮影)。日に当たると黒くは見えず、翅裏は枯葉色で、飛ぶと翅表の黒(濃いこげ茶)とツートンに見えるのでした。