アオバハゴロモ

アオバハゴロモ(青羽羽衣, Geisha distinctissima)という昆虫は、顔がセミやカメムシに似ている。分類的にはそれらの遠い仲間。学名の Geisha は、芸者さんにちなんでいるということです。
アオバハゴロモ 幼虫ミズヒキにいた幼虫。幼虫には翅がないが、尾のあたりから白い糸状のものを出している。糸以外にも粉のようだったり綿のようだったりする白い物質を分泌するようで、植物の枝が白くなっていたりする。

アオバハゴロモ 幼虫こちらも幼虫。顔は成虫と同じ。ミズヒキによくいるのである。

アオバハゴロモ成虫を近くで写してみた。成虫は夏から秋にかけてあちこちにいる。しゃがみ込んで顔を寄せて写したのだけど、数枚撮る間に蚊に4か所ほど刺されてしまい、なんとも割が合わないなーとか思った。

アオバハゴロモ前の方から。
それなりに絞ってフラッシュを使って撮影しているのだけど、体長6,7mmの対象を近くで写すときにはフォーカスブラケット撮影して深度合成といった技法を使わないと、どうしても後端はボケてしまう。何もかも合成写真がいいとは思わないにしても、そういう1枚もあっていいだろう。

そういえば、オリンパスからOM-D E-M10mkIIという新しいカメラが発売され、きのうカメラ屋で触ってきたのだけど、このカメラは電子シャッターの高速連写とレンズのピント面移動を組み合わせたフォーカスブラケット撮影機能を備えている。何度か試してみたが、音もなく滑らかにピント面が遠方側に移動していくのがEVF越しに確認できた。
また、EVFを覗いたまま背面液晶を指でなぞることでAFポイントを動かすAFタッチパッドといった機能も追加されている。ムシ全体をファインダーでとらえて構図を決めてから、AFポイントを目玉に動かしたい、なんてときに有用だろう。触った印象としては、ちょっと敏感すぎるようだったが。今使っているOM-D(E-M5IIなど)ではAFポイント移動を矢印ボタンで行うのだが、小さな被写体を捉えたまま操作するのが面倒で、とりあえず中央にAFしてから、構図の右端や左端の目玉や触角にピントが合うようMFで微調整するなんてことをしている。
どちらの機能も、ファームウェア更新でE-M5IIに装備してくれませんかね。