ようやく東京地方の気候も落ち着き始めた感があるが、ちょっと気温が戻るといきなり暑く感じてしまう今日この頃。最近よく見るキマダラカメムシと同じくらいの大きさのクサギカメムシを何枚か。
茶褐色にアズキ色が入ったような地味な色あいで、天気が悪い日には見逃してしまいがち。キマダラカメムシに押され気味だが、名前の由来になったクサギという植物の葉の表や裏にいることが多い。洗濯物を取り込んだ後、部屋の壁を闊歩していたりすることもあるので要注意である。
だいたい春先から6月頃までは成虫ばかり見るが、その後は幼虫を見ることが多くなり、そして9月になった頃には代変わりした新成虫が多くなるようだ。
クサギの葉にいた幼虫。他のよくいるカメムシに比べれば大き目だろう。2列に並んだ黄色い斑点が見えるが、キマダラの幼虫は背の斑点が赤く、一番後ろの斑点が黒い艶のある部分に載っているので、見分けるのは簡単。何よりも、いずれも体型が大きくてよく見えるので助かる。
こちらはミズヒキを上ってきた幼虫。ミズヒキという植物は7月から10月頃まで小さな赤い花をつける。小さな昆虫がよくいるお馴染みの植物でもあるのだが、写真にするのがなかなか難しく感じる。