キツリフネ (黄釣船、Impatiens noli-tangere )は夏から秋にかけて、おもに湿地で黄色い花を付ける。先週、咲き始めたばかりの花を見ることができた。
キツリフネの花はちょっとギザギサのある葉の下に垂れ下がるようについていた。花の形状はツリフネソウによく似ているので、詳しく見ないと色違いかと思ってしまう。
花をアップにしてみると、花の後ろに伸びる部分(距)が垂れ下がっていて、ツリフネソウとの違いが分かる。
学名の”Impatiens”をそのまま読めばインパチェンスになる。ただ、園芸店でよく売ってるインパチェンスはアフリカホウセンカという植物のことで、学名のImpatiensはツリフネソウ属を表しているとのこと。
またwikipediaによれば、学名(ラテン語)の “Impatiens noli-tangere”を英語に訳すると、”be unwilling to touch”ということらしい。「触ろうとしないでよ」といった意味になるのかな。
こちらはツリフネソウ (釣船草, Impatiens textori)で、花は葉の下ではなく、伸びた茎の先に吊り下がるようについており、距が巻いている。去年はだいたい9月半ばころから花をつけていた。
いずれの花も距の部分に蜜がたまるようで、アブが花の奥まで入り込んで花粉をまとって出てくる様子を観察できる。それはいいのだけれど、アブが入っていると、小さな釣り船のように花がゆらゆら揺れて撮影しづらいのである。