ハンゲショウ (半夏生)

今年は7月2日が半夏生だった。wikipediaによれば、「半夏生」というのは季節を72に分けて表す七十二候の一つとのことだが、ハンゲショウという植物の見ごろでもある。
72個ということは、およそ5日ごとに気候や季節を表す言葉があることになるが、昔の人はそれだけ敏感に感じていたのだろう。
ハンゲショウハンゲショウの葉は半分くらい白くなる。なので、「半化粧」が由来なのかもしれないが、ちょうど夏至からしばらくの間に威勢よくのびて花も付けるから、季節の半夏生の方がふさわしいような気もする。
ハンゲショウは湿地に生えるので、都市部でお目にかかれるのは水生植物を集めた公園や植物園が中心となる。今回載せたのは野川公園の自然観察園で見たもの。天気が良すぎると白トビしてるようにしか写らないのが困りものでもある。

ハンゲショウ半夏生の花。花がついた直下の葉が半分白くなるようである。何か蝶でも来てくれるとよいのだけれど、この花で吸蜜しているのを見たことがない。葉の上には蜘蛛がいたりカメムシがいたりするのだが、花の方はサッパリ。この植物がドクダミ科であることと関係しているだろうか。ドクダミにも蝶は来ませんよね。

ハンゲショウ必ずしもすべての葉が白くなるわけではなくて、花がついた直下の葉だけらしい。アジサイのようにガクが花弁に見える植物と同じようにも感じる。ただ、人為的に改良されたわけでもないだろうから、やはり光を集めて昆虫を呼んでいるような気がするのだが、どうなんだろ。