前からたまにビデオで音楽演奏を撮影することがあって、E-M5IIを使ったときの話。そもそも、なんでOM-Dを動画に使うのかと言えば、やはり明るいのに被写界深度を見込める単焦点レンズが充実しているからである。
三脚立てて録画するときには、だいたい上のような構成にしている。オーディオテクニカのマイクロホンをUNのバウンスシューを経由して取り付けて、カメラ側面にマイク、レリーズケーブル、イヤホンの各ケーブルを接続。
バウンスシューは、カメラを設置する場所に応じてマイクの上下左右を調整するため。
E-M5IIになって、ようやくイヤホン端子がついた(と言っても、横グリップのHLD-8Gにだが)。おかげで録画結果の音声レベルを、その場で確認することができるようになった。今まではカメラのしょぼいスピーカーでしか再生できなかったので、外部マイクレベルの調整が適切なのかどうかを確認できなかった。
また、動画を撮るときにはシャッターボタンでもって録画開始/停止を操作できるようになったから、普通の(パチモンの)リモートレリーズをぶら下げておき、カメラが自分より高い場所にあっても座ったまま操作できるようになった。
コネクタ部分をアップにするとこんな感じ。
E-M5IIの背面液晶はバリアングルタイプなので、カメラの向きに関わらず、録画内容をモニタしたり、液晶をタッチしたりできる、はずだった。
上の写真でも分かるように、いろいろとケーブルを差し込んでしまうと、液晶を上下に回すのがとても厄介なのである。コネクタ部分のカバーも邪魔。
マイクのケーブルを逃げて、なんとか上には向けられた。しかしながら、レリーズケーブルが中央ちょっと下に居座っているので、下に向けるのは無理だった。
演奏を録画するときは客席の一番後ろあたりで、お客さんの頭越しになるよう高く三脚を立てる。電池の心配もあるので10分間弱の曲単位に操作を繰り返すのだが、カメラはけっこう高い位置になるので、いちいち立ち上がって操作するわけにもいかないから、液晶は下を向けたいしレリーズケーブルも必要。
このときはホトホト困ってしまったのだが、当初自分の右側に立て、見上げればライブビュー状態にするつもりだった三脚を左側に立て直し、液晶を半端に開いて下を向けることにした。ただ液晶のタッチやパン操作を左手ですることになり、手こずりました。
外部マイク端子とイヤホン端子が付いたことが、このカメラを購入する動機付けの一つになったのは間違いないのだけど、マイク端子もHLD-8G側に配置してあればもっと良かった。あるいは、E-M5以来のHLD-6P(電池が入る縦グリ側)にかわって、すべてのケーブルがささるようなHLD-8Pとか出ませんかね。