ネジバナ

ネジバナ (捩花, Spiranthes sinensis var. amoena) は、東京ではこの時季に咲くランの仲間。ランの仲間といっても、道端や公園の草地なんかに普通に生えている。近所でよく見るのは高さ15cm前後で、花がついていてもあまり目立たない。
ネジバナネジバナという名前の由来は、ねじれた花ということだろう。ある程度から上は、2本の茎が捩じれているように見える。実際には20個以上の花の穂が、茎に巻きつくように、螺旋を描くように斜め上に伸びているので、捩じれているように見えるだけ。穂からは横向きに花が咲くので、螺旋階段状態になる。

ネジバナ1枚でいろいろな角度から。こうして見ると確かにランのような姿をしている。花弁の長さはだいたい2,3mm程度で小さい。ネジバナ個々の花の穂が、茎から斜め上に出ている。
久しぶりに地面に張りついてマクロレンズで接写した。溶けかかった雪のような質感がおもしろい。