サトキマダラヒカゲ (里黄斑日陰蝶, Neope goschkevitschii ) は、東京では5月の半ば頃から目にする地味な蝶で、森の中や暗めの木陰にいる。人が近づくとすばしこく飛び回るのだけど、だいたい元いた場所の近くにとまることが多い。
コナラの樹液を吸っていた。この蝶は樹液を出している木を見つけるときの目印になる。そういった木の場所があらかじめ分かっていると、いろいろな蝶や甲虫類を見ようとするとき、まず訪れるべき場所が決まる。
撮影しておいてGPS情報を残すのだけど、OM-Dとスマートホンの組合せの場合、撮影から60秒以内に移動すると、移動距離分の誤差が生じることがある(位置情報の記録間隔は変更可能)。複数のカメラを使ってもGPS機能はスマホ1つに共通化できるし、電池の負担もカメラ外に分散できる面ではいいのだけど。
白いロウのような樹液に来ているモンスズメバチと一緒に。この場所には40mmはありそうなオオスズメバチがよく来ているので、ちょっと怖いのである。
ヒメジャノメと一緒。実はヒオドシチョウが来ていないかと見に行ったのだけど、地味な蝶が集会中だった。
公園のアズマヤで、後翅が風に揺れていた。
サキトマダラヒカゲは、とまるときにほぼ必ず翅を立てている。なので、飛んでいるとき以外は翅の表側を見ることができない。たまには開かないもんかなと思って、地味な蝶ながら、倦まずにカメラを向けることにしている。