玉川上水沿いの遊歩道の柵ではいろいろなムシを見るのだけど、5月半ばからの主力はムシヒキアブ(虫引虻)になっている。それまではハエが多かったのだけど、ハエが増えた頃を見計らったようにムシヒキアブが出てきて、どんどん捕食してしまう。ハエトリグモさえも捕食されているのを見た。
ただ、ムシヒキアブも結婚シーズンになったせいか、少しずつ数が減ってきたように思うきょうこのごろ。
ムシヒキアブの中でも早い時季から登場していたのは、マガリケムシヒキ(曲毛虫引虻, Neoitamus angusticornis) である。曲がった毛虫を引きずっていくような名前なのだけどその由来は、複眼後方の毛が曲がっているから、という些末な話のようである。
大き目のガガンボを捕まえてちゅーちゅーしている。そういえば4月のはじめに体長50mm前後の大きなマダラガガンボをよく見たのだけど、さすがにもういませんね。
さらに近寄ってみたもの。たしかに、複眼の上部の後ろから生えている毛が前方に曲がっており、いわば、逆さマツゲ状態になっている。曲毛というより逆毛か。
マガリケムシヒキはムシヒキアブの中では小さい方で、大き目のシオヤアブなどはもっと迫力があるのでそのうちに。