5月の大型連休が終わったあたりから目につくようになった、コガネムシの仲間のヒゲブトハナムグリ (髭太花潜、Amphicoma pectinata) 。体長8mm前後の小さな虫なのだが鹿の枝角のようなヒゲ(触角)が大きくて目立つ。
ブーンと飛んできて、タチイヌノフグリと思われる植物に止まったところ。そしてすぐまた飛んで行ってしまった。
この時季はよく見るので、暖かい時季ならどこにでもいるんだろう、と思っていたら、東京都では絶滅危惧の度合いが高い昆虫の一つということだった。また、成虫を目にできる時期も1年のうちでこの時季のみということ。
こちらはもうちょっと落ち着いていたので、さらに近づいてフラッシュを使って撮影。体表の毛が目立つ。メタリックな昆虫をフラッシュで写すと、テカってしまって白っぽくなってしまう。問題意識ばかりで未だ改善していない。
こちらはイネ科の何かの植物にしがみついていた。
いずれの個体も、翅をカバーしている鞘翅がしっかり閉じておらずだらしない感じがするが、いつでも飛びますよ、という態勢なのかもしれない。
今回の写真はすべて♂。♀はまだ見たことがありません。今年はもう遅いかな。