ヒゲブトハナムグリ

5月の大型連休が終わったあたりから目につくようになった、コガネムシの仲間のヒゲブトハナムグリ (髭太花潜、Amphicoma pectinata) 。体長8mm前後の小さな虫なのだが鹿の枝角のようなヒゲ(触角)が大きくて目立つ。

ヒゲブトハナムグリ
ヒゲブトハナムグリ,2015/5/16,東京都

ブーンと飛んできて、タチイヌノフグリと思われる植物に止まったところ。そしてすぐまた飛んで行ってしまった。
この時季はよく見るので、暖かい時季ならどこにでもいるんだろう、と思っていたら、東京都では絶滅危惧の度合いが高い昆虫の一つということだった。また、成虫を目にできる時期も1年のうちでこの時季のみということ。

ヒゲブトハナムグリこちらはもうちょっと落ち着いていたので、さらに近づいてフラッシュを使って撮影。体表の毛が目立つ。メタリックな昆虫をフラッシュで写すと、テカってしまって白っぽくなってしまう。問題意識ばかりで未だ改善していない。

ヒゲブトハナムグリこちらはイネ科の何かの植物にしがみついていた。
いずれの個体も、翅をカバーしている鞘翅がしっかり閉じておらずだらしない感じがするが、いつでも飛びますよ、という態勢なのかもしれない。
今回の写真はすべて♂。♀はまだ見たことがありません。今年はもう遅いかな。