玉川上水沿いでは、巣立ち雛のジジジまたはジェジェジェという声があちらこちらで聞こえている。上水沿いだけではなくて、近隣の住宅の庭なんかにもやって来ては騒いでいく。東京地方では、だいたい5月から6月いっぱいまでシジュウカラの巣立ちが続くようで、毎年の楽しみの一つになっている。
今朝の通勤途上、声がしたので立ち止まって見てみると、ちょっと大きくなった雛たちが親鳥の運ぶ蛋白源(蛾や蝶の幼虫だろう)を待っているようだった。巣立って間もない羽ばたきも危うい頃に比べると、けっこう落ち着いていてジェジェッとも言ってなかったが、親が近くにくると大騒ぎするのだろう。
「クチバシの黄色いやつ」というが、雛のクチバシはホントに黄色いのである。産毛のせいか親鳥に比べて丸みはあるものの、身体は小さく羽も短い。そしてシジュウカラに特有のネクタイ模様もあまり明瞭ではなくて、頸の周りも黄味がかっている。
羽毛に紛れ込んだ小さい虫でもとっているのか、あるいは単にかゆいのか。どんどん成長するので、身体のあちこちに違和感があるんじゃないかな、と想像する。
雛たちが親鳥にエサ場を教わるまでは、あちらこちらでエサをねだる声を聞くことができるでしょう。
E-M5IIにMZD14-150IIを使って撮影。こんなに近くて動かない相手なのにC-AFはあてにならず、ほとんどS-AF+MFで撮影した。何か使い方を勘違いしているのかな。