朝オオミズアオを見て帰宅したものの、ちょっと物足りなくて午後からまたブラブラした。しばらく歩いているうちに、玉川上水沿いで巨大化しつつあるヨウシュヤマゴボウの中ほどにウンモンスズメ ( 雲紋雀、Callambulyx tatarinovii gabyae Bryk ) がいた。
とりあえず、あまり近寄らず、昼なのでフラッシュも使わず絞り開放で撮影。初夏の木陰の緑の蛾。
ウンモンスズメはスズメガの仲間で比較的大きい。写真のような状態で、頭の先から尾の先までが40mm弱、左右の翅の幅が55mm程度だったかと思う。
その後は接近してフラッシュを使って撮影したが、夜っぽくなってしまった。1枚目の色味を参考にしながら、現像時にホワイトバランスを調整した(赤被りしがちになるので)。
雲紋雀の「雲紋」というのは、雲が湧き上がるようなモクモクした模様らしく、複数の雲を組み合わせた八雲紋や巴雲紋などは有名な神社なんかでも使われているらしい。蛾にも「ウンモン」で始まる種はいくつかいるが、別に由緒正しいわけではなくて、捉えどころがない(表現しづらい)模様に対して使われているような気がする。
斜め横から。砂漠用の迷彩のようにも見える。
どうでもいいことなのだけど、wikipediaによるとヨウシュヤマゴボウの花言葉は野生、元気、内縁の妻とのこと。
真横から。胴体も緑がかっている。
折れた枝の付け根が邪魔になって目玉が写っていなかった…。残念。こういうの、カメラ構えているときにはなぜか気が付かない。もっとも、反対側には回り込めない場所だったので、しかたないのですが。さほど珍しい蛾でもないので、次の機会の教訓にしておこう。