5月の初めに千葉県の水田で見た鳥の中から、日本の国鳥であるところのキジ。おそらく、田んぼや里山がある地域ならば何処にでもいるのだろうと思うのだけど、東京の都会で野生のキジを見ることはできない。
あぜ道につがいでいた。♀の方は枯草に溶け込んでわかりにくく、最初は気が付かなかった。繁殖期の♂は真っ赤な目立つ顔をしているので、遠くからでもすぐに見つける。狩猟の対象としてみるならば、この時季は鳴かなくても撃たれてしまうだろう。
あぜ道に立って縄張りを見回す♂。薪の束のようなものを台して、少しでも遠くまで見ようというのか、あるいは、自分を大きく見せようとしているのか。おかげで草が被らなかった。
今回はキジが大声で鳴いて縄張りを主張する動画を撮りたかったので、しばらく粘ってみた。粘ると言っても、ミニベロに跨ったままMZD75-300IIを着けたE-M5IIを構えて動画ボタンを押すだけなのだが。もっとも鳴き始めてから動画ボタンを押したのでは間に合わないので、なんとなくあたりが静かになってから、30秒単位くらいの録画を繰り返し、ようやく近隣のキジの声に呼応するようケケーンと鳴いた後、バタバタバタと母衣打ち(ほろうち)する様子を収めることができた。こっち向いてたら、もっと良かったんですが。