4月になり不順な気候が続く東京地方だが、確実に気温は上昇してさまざまな昆虫の活動を目にするようになった。その中で、小さな虫を2種。
イヌシデの木の幹に7,8mmの小さくて青い虫がいた。マクロレンズを通してみると、なかなかきれいな虫なので撮影したのだけど、なかなか種類が分からずヤミクモに調べてみると、カミキリモドキ科のアオグロカミキリモドキ (Asclera nigrocyanea) に行きついた。
カミキリムシやハムシではなくて、カミキリモドキ。カミキリモドキって何?と思って調べてみると、「カミキリモドキ科に属する昆虫の総称」ということだった。なるほど、と言わざるを得ない。漢字で書くと「擬天牛」ということです。
青黒擬天牛ということだが、青黒というより瑠璃色に見えた。しかしながら、どうやらルリカミキリモドキ(Anogcodes coarctata)という種は別にいて、検索してみるとシベリヤ~樺太に生息しているせいかロシア語のサイトばかりヒットする。写真を見ると、見かけもだいぶ違いました。
こちらはカミキリモドキに比べると、より頻繁に目にするキイロクビナガハムシ(Lilioceris rugata)である。体長は7mm程度だったが、なかなか凶暴そうな顔をしている。
どう見ても赤いのに、どうして黄色なのか。考えてもしょうがないのだが気になるところ。また、先のカミキリモドキと見比べると大きさだけでなく、前胸部や頭部の形状、大きさもよく似ていると思った。
「ハムシ」というと、羽虫、葉虫、花虫といった漢字があてられることが多いと思うのだけど、羽虫は大きさが1,2mmくらいの、翅の生えた小さな蚊や蝿といった印象。この種の昆虫には葉虫または金花虫のようだが、個人的には葉虫がぴったりかなと思う。春になって草花が伸びてくると、どこからともなく現れ葉の上を徘徊しているので。
それにしても、なんで黄色なのかな。